初音ミク、巡音ルカなど「ボーカロイド」を生み出したヤマハの秘密

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世界最大の総合楽器メーカー・ヤマハ株式会社の社長・中田卓也が、9月3日(木)放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系列、22:24~23:24)に出演。初音ミク、巡音ルカなど「ボーカロイド」を大ヒットさせた秘密に迫るほか、メインインタビュアーの村上龍がこの番組のために作詞した曲を「ボーカロイド」を使って披露する。

ヤマハの創業は、文明開化期の1887年に山葉寅楠(やまは とらくす)が、オルガンの修理を行ったことがきっかけ。その後、楽器メーカーとして成功したものの、戦後4代目社長・川上源一は、欧米のように家庭で誰もが楽器を奏で音楽を楽しむ文化が必要と考えた。そこで、音楽文化を広めることで、楽器の需要を掘り起こすという狙いで、1954年にヤマハ音楽教室をスタート。教室の拡大は“家庭にもピアノを”という需要に繋がり、ピアノの販売は急激に増えていく。

そんな時、1974年に神奈川県でピアノ騒音殺人事件が起こった。事件を契機に、ヤマハは日本の住宅事情に合わせた、音を消す「サイレントピアノ」の開発に力を注ぐ。サイレントシリーズの開発は、電子楽器分野の技術を成長させ、現在ヤマハの楽器売上高の3分の1は「電子楽器」が占めている。 

ヤマハは、楽器以外にもヒット商品を生み出している。それがパソコン上で歌声を合成するソフト「ボーカロイド」だ。その「ボーカロイド」によって初音ミクが誕生。今では、歌詞を入力すれば自動的に曲ができるまでになった。今回、村上が番組のために作った歌詞に曲をつけてもらうことに。果たしてどんな曲に仕上がるのか。

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