2012年1月、10月クール、2013年7月クール、2014年7月クールと4期にわたってテレビ東京系列にて放送され、数々の「夜食テロ」巻き起こしてきたグルメドキュメンタリードラマ『孤独のグルメ』。Season4の放送から約1年の“空腹期間”を経て、2015年10月から新シリーズ『孤独のグルメ Season5』がスタートすることがわかった。主人公・井之頭五郎役は、引き続き俳優の松重豊が演じる。

輸入雑貨商を営む男・井之頭五郎が仕事で出向いた街々で、ふと店に立ち寄りひとり食事をするこのドラマ。Season5では、これまで同様に都内を中心に仕事をしながら、時には地方へも出張に行きつつ、なんと日本を飛び出し、海外のグルメまでも食すという。

また、これまで主に水曜深夜のバラエティ番組枠で放送してきた『孤独のグルメ』だが、Season5から、ついに金曜深夜の“ドラマ24”枠（24:12～24:52）で放送されることが決定。一風変わったキャスティングや個性的なストーリー展開などで話題になることが多い同枠は、『モテキ』、『みんな！エスパーだよ！』など、映画化もされた人気作を生み出してきたその姿勢が評価され、第52回（2014年度）ギャラクシー賞の特別賞を受賞。第1作目となる『嬢王』が放送されたのが2005年10月ということで、今作は“ドラマ24”の10周年を飾る作品となる。

主人公・井之頭五郎を演じるのは、もちろん“ミスター孤独のグルメ”こと松重豊。松重は、「先日、さる高名なお寺の方が、断食中に空腹を紛らわすために、『孤独のグルメ』のDVDを見ていると聞きました。その声に背中を押されてのSeason5です。このシリーズは、視聴者の方が飽きたら終わりですので、よろしくお願いします。僕の内臓がどこまでもつかわからないので、今年できることを今年やります」と、意気込みを語っている。

さらに、今回のドラマの放送タイミングに合わせ、18年ぶりとなる待望の続刊『孤独のグル2』の発売（9月29日）も決定。原作者の久住昌之は、「3年前『孤独のグルメ』が初めてドラマ化された時には、こんなことになるとは夢にも思いませんでした。最近は取材で全国各地に行くたびに、たいていどこかで声をかけられます。去年の暮れはとうとうパリの凱旋門で中国人留学生に声をかけられました。正月にはソウルで、韓国のファンに一緒に写真撮らせてくださいと言われました。みんなドラマを見ていると言います。嬉しいけど恥ずかしいです。さらにドラマに先駆け、マンガも約20年ぶりに発売されます。気を引き締め、初心に戻って淡々としっかり面白い台詞や音楽をがんばるつもりですので、どうぞよろしくお願いします」とコメントを寄せている。