テレビ東京系列4月クールの月曜深夜枠で放送されていた『LOVE理論』は、童貞男子がモテることだけを夢見て東京の大学に進学し、究極の恋愛テクニック「ラブ理論」を使って、思いを寄せる女性を落とすべく奮闘する“恋愛ハウツー”ドラマ。テレ東の深夜ならではのお色気シーンが満載で、視聴者からは「第2のモテキ」や「親の前では絶対に見られない」との声があがり、かなりの話題作となった。そんな作品がついにBlu-ray BOXとなり、8月19日（金）より発売される。
今回、本作の主人公・童貞男子の今田聡（こんだ さとし）役を演じた大野拓朗さんにインタビュー。共演者の片岡愛之助さん、武田真治さんについてや、お色気シーンでのドキドキエピソード、俳優としての目標などをたっぷり語っていただいた。
――今まで大野さんが演じてきた役とは180度違う「今田聡」という役を演じてみて、周りの反応はいかがでしたか？
「オタクになりきっていて、僕だとわからなかった」とたくさんの方に言っていただけたので、本当に嬉しかったです。僕自身、女性と話すことがあまり得意じゃなかったりするので、今田くんとの共通点も多かったように思います。
――演じる上で工夫された点は？
仕草ですね。その人の性格や人格は仕草によって現れるんだろうなと思い、どんなところを撮られてもオタクに見えるように気を付けました。過剰にやり過ぎて「オタクを馬鹿にしている」とは思われたくはなかったので、秋葉原に行って研究したりしましたね。
――お色気シーンが満載で、男性にとってはかなり良い現場だったのでは？
スタッフの皆さん、嬉しそうでしたよ（笑）。太田亮介役の武田真治さんは、「今まで色々な作品に出させてもらっているけれど、今回が一番楽しい現場かもしれない」と言っていました。谷口鉄男役の迫田孝也さんなんて、入りの2時間ぐらい前に来て、女の子を眺めていたり、皆さん本当に楽しそうでした。
――大野さんももちろん楽しかった？
僕はそれどころじゃなかったです。そんなに女性と絡むシーンがなかったのもありますが、恥ずかしくてずーっとドキドキしていて、極力女性を見ないようにしていました（笑）。
――現場では、先輩の片岡愛之助さんや武田真治さんとどのようなお話を？
真治さんには、「僕の出来ることは大野くんを盛り上げることだから、大野くんのために頑張る」と言っていただいて、僕も一生懸命頑張らなくては！ と思いました。愛之助さんは、深夜から朝まで『LOVE理論』の撮影をして、それから歌舞伎公演に行って、公演終わった後に現場に戻ってきて撮影して、という本当に忙しい中で、すごく楽しそうに「現場来るのがすごく楽しいんだ、この作品」と、ずっとニコニコされていて。さらに、「疲れてない？ 大丈夫？」と気遣ってまでくださって、先輩お2人には本当に引っ張っていただきました。
――2015年4月期は「三匹のおっさん2」などにも出演されていましたが、同時期に色々なドラマに出演されて成長したと思う部分は？
その時期、大河ドラマ「花燃ゆ」や「Let’s天才てれびくん」にも出演していたので、役を4つ掛け持ちしていました。『LOVE理論』ではちょっと気弱な童貞役、「三匹のおっさん2～正義の味方、ふたたび！！～」ではリア充で大学生活満喫しているタイプという真逆な役を演じていたので、役を切り替える能力が身についた気がします。また、朝から晩まで撮影をしていたので、寝る時間もあまりなかったのですが、その中で集中力を途切らせないようにしたりと、精神的にも肉体的にも成長した気がします。
――それを通して、次に演じてみたい役柄像が浮かんだのでは？
いろいろありますが、将来的には影のある役を演じてみたいです。殺人鬼や、良いやつだと思っていたのに本当は悪いやつとか。でもやっぱり『LOVE理論』の今田くんみたいな役をもう1度やってみたいですね。“2.5枚目の役をやらせたら一番だよね”と言われる役者になりたいです。人を楽しませることが大好きなのですが、トークが得意なワケでもないので……。だから、芝居で人を楽しませられるようになれたらなと思っています。
――最後に、世の今田聡のような男性や、ファンの皆さんにメッセージをお願いします！
人付き合いが苦手な方々にとっては、いくら「外に出なきゃ変わらないよ、話さなきゃわかんないよ」と言われても怖いと思います。でも、『LOVE理論』を観ていただければ、「こうやって人付き合いすればいいのか」、「こういう受け答えをすれば、人に嫌な思いさせないんだ」などの、人付き合いに関しての理論をたくさん学べます！ その方法を実践していただいて、恋愛マスターや人付き合いマスターになって、脱・童貞していただいたらなと思います。目指せ童貞率0％！
