中村橋之助、息子の演技に太鼓判!長男・中村国生がドラマ初出演

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歌舞伎役者で俳優の中村橋之助と息子・中村国生が、8月19日(水)放送の『水曜ミステリー9「検事 沢木正夫3 共犯者」』(テレビ東京系列、21:00)で親子共演することがわかった。さらに、国生がドラマに出演するのは今回が初となる。

小杉健治原作の「検事 沢木正夫」シリーズの第3弾となる今回は、橋之助をメインゲストに迎え、カルチャーセンター学長刺殺事件の裏に隠された瀬崎勝(橋之助)の過去の闇に、検事・沢木正夫(寺脇康文)が迫り、事件の真相を突き止める。

国生は、橋之助演じる瀬崎の25年前の青年期の役で出演。初のドラマ出演ということで、自分の出番の前にも現場に足を運び、父・橋之助らの演技を見学するなどして撮影に備えた国生。いざ出番になると、さすが幼少から歌舞伎で鍛えられてきたとあって、堂々とした立居振舞を見せ、監督以下スタッフ一同は感心。事件の真相にある、瀬崎の隠された過去となる重要なシーンを見事に演じきったという。

撮影を終えて、国生は「歌舞伎はできているものをお勉強して先輩に教えていただいて身につけていくものですが、ドラマは台本しかないところから自分で作っていくということで、最初は不安や緊張もありました。でも、僕は“お芝居”が大好きで、現場でも監督が一から手取り足取り教えてくださったので、とにかく楽しくできましたので、出させていただいて良かったなあと思っています」と感想を述べた。さらに、「ドラマをどうやって撮っていくのかもわからなかったので、自分の撮影前に、父の撮影現場を見学させていただきましたが、それがとてもいい勉強になりました。父が共演者やスタッフの皆さんとよく話をしているのを見て、僕も共演者やスタッフの方とよく話して、相談しながら撮影をしました。また、喫茶店などで男女の会話を意識的に聞くようにして、役作りに生かしました。今回の出演を機に、今後は歌舞伎を大事にしながら、ほかのお芝居にも挑戦して、いろいろな経験、勉強をさせていただきたいです。そういうことができるような人になれるように、自分も勉強していきたいです」と、今後の目標を語った。

父・橋之助は、国生の演技を見て「歌舞伎に関しては口うるさく言いますけど、テレビというのはドキュメンタリーだと思っていて、呼吸や鼓動が伝わっていくのがドラマのいいところですから、委縮させないことが一番だと思って、今回の出演については、特に何も言わなかったんです。女房は歌舞伎について教えられることが無い分、ここぞとばかり、いろいろお話してましたけどね。今回の出演は彼にとってはとてもいい勉強になったと思います。ドラマ撮影後の歌舞伎では雰囲気が変わったんですよ。ドラマの経験が生かされていると思います。それに、自分が初めてのドラマの時は全然上手くできなくて、怒られっぱなしでしたが、今の子たちは吸収が早くて、国生もちゃんとやってましたので、すごいなと思いました。国生自身本当にお芝居が好きで、色々なことをやっていきたいみたいなので、いろんなお役、芝居をやって、幅広い役者になってほしい。歌舞伎の新しい時代に向けて、それを担える人になってほしいですね」と太鼓判を押した。

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