池上彰、メディアと戦争との繋がりを語る

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ジャーナリストの池上彰が5日、都内スタジオで行われた『池上彰の教科書に載っていない20世紀~あの「言葉」が世界を変えた!?~』(テレビ東京系列、20:54~22:42)の記者会見に出席した。

戦争を考えるシリーズ第6弾となる今回は、教科書に載っていない「特製年表」を作成し、その中から世界を大きく揺るがした歴史的な人物の“演説”に注目。まずは、「第1次世界大戦後、なぜ第2次世界大戦が起こってしまったのかということを振り返ることが、私たちにとって大事なこと」と考えた池上は、「第一次世界大戦が勃発した1914年から続く100年戦争を年表にしたところ、政治家たちが国民を熱狂させた“演説”があった」と明かし、「演説に熱狂する国民をさらに煽って追い立てるメディアがあったから、次の戦争を産んでしまったのではないかと考え、改めて今私たちが学ぶこと・得られる教訓というのはたくさんあるのではないか」と語った。

そんな中、現代のメディアのあり方について聞かれた池上は、「歴史を振り返ると、メディアが色々な役割を果たしている。何か出来事が起きて国民が熱狂すると、そこにメディアは乗っかっていくんです。それによって新聞の部数を劇的に増やしていくという歴史がありました。それを煽り立てることによって、ますます国民が熱狂してくという相乗効果によって戦争が起こってしまったのではないかと、改めて考える必要があるのではないか。戦争の歴史を見ることによって、ネガフィルムのような部分でのメディアの役割を考えなければならないなと思います」と、意見を述べた。

『池上彰の教科書に載っていない20世紀~あの「言葉」が世界を変えた!?~』は、7月26日(日)20時54分から2時間スペシャルで放送。スタジオゲトとして峰竜太、宮崎美子、パックン、小島瑠璃子が登場する。

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