元音楽教師・市村節夫がミャンマーで叶えたい“夢”とは

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東南アジアのインドシナ半島西部に位置し、現在、民主化が進みつつあるミャンマー共和国で、“ニッポン式”で夢を叶えるために奮闘する日本人の姿を伝える番組『沸騰の国ミャンマー!ニッポン式で夢をかなえる』が、BSジャパンで4月25日(土)17時より放送される。

番組では、真新しい巨大な建物や学校が建設されるなど発展をとげる都市ヤンゴンで、貧しい村で子どものために奮闘する日本人・市村節夫に密着。市村は、ミャンマーの更なる発展には教育の充実こそが重要と考え、自費を費やし学校を建設。元音楽教師ということもあり、日本からキーボードやリコーダーを持参し「芸術」「音楽」といった感性を養う授業を積極的に取り込んでいる。今ではその活動に賛同する仲間たちの輪が広がり、貧しい村々に学校を作り続けている。

38年間にわたり日本で音楽教師を務めてきた市村がなぜ今、ミャンマーの子どもたちの教育に目を向けたのか。市村は「戦中生まれで貧しい少年時代の思い出を背負い、おじが24歳の若さでミャンマーで戦死していることと、引退後の残された自分の時間を、発展途上の国の子どもたちに音楽を教えながら過ごしたかった」と、きっかけを打ち明ける。しかし、ミャンマーが抱える現実は予想以上に厳しく「彼らの貧しさを前にしてその考えの甘さを知り、子どもたちの置かれている状況を目の当たりにしたら引っ込みがつかなくなった」と、正直な思いを語った。

そして、ミャンマーの生活について「音楽を教えるというのにはほど遠いですが、村に楽器を持ち込んで、勝手に授業みたいなことをすることがあります。偶然ですが、今回の取材でそのシーンを撮ってもらいました。たくさんのトラブルを抱えている子どもたちの心に種をまいていることを感じながら楽しく過ごしています」と語り、「日本では、後期高齢者に区分されるような年齢になりましたが、心は青春そのもの! 自分にとっても良かったと思っています」と振り返った。

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