瀧本美織が復興にかけるフラガールを熱演、3.11ドラマスペシャル『フラガールと犬のチョコ』本日放送

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東日本大震災から4年目となる2015年3月11日(水)に放送される『フラガールと犬のチョコ』(テレビ東京系列、21:00~23:08)は、福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」のダンシングチームの現リーダー・モアナ梨江さんと愛犬の実話を基に制作したスペシャルドラマだ。瀧本美織が震災後の混乱の日々のなかで、必死に笑顔を届けたフラガールを演じる。

[あらすじ]福島県双葉町で暮らす少女・沙衣は、ある日家族や愛犬・チョコと一緒にスパリゾートハワイアンズを訪れた際、フラを踊る女性を見てすっかり夢中になる。時が流れ、2011年3月11日。夢を叶えた沙衣(瀧本美織)は、フラガールとして大好きな踊りを披露できる日々を満喫していた。しかし、ショーが終わり、楽屋で休憩をしていた午後2時46分、東日本大震災が起こり、平穏だった日常は一変する。

地震の影響で交通や通信が混乱するホテルロビーを、支配人・長谷田武志(伊原剛志)は客の要望にできる限り応えるよう従業員に指示を出す。沙衣は同期の竹沢かすみ(波瑠)や先輩の島野日佳理(笹本玲奈)らと家族からの連絡を待ち、家族や愛犬のチョコに思いを馳せる。そのころ、双葉町の森田家では、父・善光(田口浩正)、母・あや乃(中原果南)、姉の愛海(佐藤めぐみ)ともに無事だったが、“地震による二次被害警戒”のため、一時避難するよう警報が出される。やっと家族と連絡が取れた沙衣は、翌朝、避難所に駆け付ける。家族との再会を喜ぶが、そこにチョコの姿はない……。

一時避難と言われすぐに戻れると思っていた上、避難所にペットは連れてこられないとのことで、家に置いてきたのだという。しかし、実家の双葉町は原子力発電所のすぐそば。沙衣は取り残されたチョコを思って泣き崩れる。沙衣のそばにはいつも家族と愛犬のチョコがいた。スパリゾートハワイアンズに入社したばかりのころ思うように踊れず、講師の吉本美那子(菊池桃子)の「ついてこられない人は遠慮なく辞めてもらって結構」という言葉にショックを受け、落ち込んで実家に帰ったある日、散歩に出かけた沙衣は、フラガールになるきっかけとなった幼いころの思い出の品を捨てる。その時、チョコは危険を顧みずに土手を駆け下り、思い出の品を沙衣のところに持って戻ってきたのだった。

震災の影響で過酷な状況を強いられる沙衣やフラガールのメンバーたち……再開の見込みの立たないスパリゾートハワイアンズ……。しかし、ここで落ち込んでばかりではいけない。支配人の長谷田は希望退職者を募っていたが、従業員たちは力を合わせて再開を目指すと言って団結する。講師の美奈子の呼びかけでフラガールたちも再開を信じて練習を始める。そんな中、日佳理の発案で、避難所への慰問、そして、「フラで日本中を元気に、笑顔にしたい」と全国各地で無料公演を行う「フラガール全国きずなキャラバン」がスタート。福島の復興のため、スパリゾートハワイアンズ再開のため、沙衣をはじめフラガールズたちは悲しみや苦しみを笑顔に変えて、46年前のフラガールたちがそうしたように、全国各地へと向かう。しかし、そこには想像以上の苦難が待ち受けていた。

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