宮部久蔵は特攻に志願しなかった?戦死した理由に迫る『永遠の0』第2夜あらすじ

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2月14日(土)放送のドラマスペシャル『永遠の0』(テレビ東京系列、20:58~23:14)の第2夜で、誰よりも命を惜しんだ宮部(向井理)がなぜ特攻に志願したのか、宮部の孫・健太郎(桐谷健太)と姉の慶子(広末涼子)が死の真相に迫る。

[第2夜 あらすじ]高山(山口馬木也)はこれまでの取材記 録を見て「終戦六十周年プロジェクト」の目玉企画になると面白がるが、慶子は複雑な心境に。そんな慶子に高山は元海軍中尉の谷川正夫(石橋蓮司)を取材するように伝え、この仕事が終わったら結婚しようとプロポーズ。それを聞いた健太郎は、高山のことが本当に好きなのか、藤木秀一(原田泰造)のことが好きだったのではないかと慶子に問うが、慶子は藤木には告白もされていないし、二人きりでデートしたこともないと答える。谷川はある老人ホームにいた。宮部が特攻に志願して亡くなったことを高山からの電話で知り、驚いたという。そして中国で一緒だったときは「非常に勇敢な、恐れを知らない戦闘機乗りだった」と語りはじめる。これまで聞いたことのない「勇敢」という言葉に慶子と健太郎は驚きを隠せないが、4年後に再会した時には、確かに宮部の様子は違ったそうだ。中国からフィリピンに行くまでの間に宮部に何があったのか……。

昭和19年初頭、フィリピンの航空母艦「瑞鶴」に着艦したばかりの谷川(金井勇太)は宮部と再会する。宮部と谷川は、飛行機に厚い防弾版を装備し、不時着した搭乗員を助けるために潜水艦を配備しているアメリカ軍と、機体の飛行時間を優先し防弾版を装備せず、訓練の足りない若い搭乗員が空母から飛び立てればそれでいいとする日本軍の、兵士への考え方、日本の人命軽視の思想を語り合う。その発言は、中国にいたころの宮部からは想像がつかないものだった。その年、日本統治下のサイパンをアメリカ軍が攻撃、マリアナ沖海戦が始まった。しかし日本の連合艦隊は戦力の大半を失い、アメリカ軍のサイパン上陸を防ぐことができなかった。次の標的となったフィリピンのレイテ島を守るため、敵空母の飛行甲板を破壊し、飛行機を飛び立てなくするための特別攻撃、「特攻」が生み出されたのだった。「特攻」は失敗するが、その作戦は終わらない。その後、宮部と分かれ、谷川が配属されたフィリピンのマバラカット基地では搭乗員が集められ「特攻」の志願者が募られる。上官の言葉は絶対、逆らうことは死に値するという習性が身についていた谷川やほかの兵たちは、気が付けば「志願する者は一歩前に出ろ」という言葉に従っていた。

健太郎は、強制的な志願だったのなら宮部が特攻で亡くなったのも仕方ないと考えるが、谷川はそれは違うと言う。なぜなら、当時の状況下で上官に逆らい、志願しなかった宮部の姿を見たからだった。

また、テレビ東京では、第1夜を見逃した人のために14日(土)の16時から『「永遠の0」今夜第2夜放送!まだ間に合う!第一夜ダイジェストSP』を放送する予定。

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