広末涼子、向井理に自信満々!「宮部久蔵は岡田准一さんだけじゃない」『永遠の0』製作発表会

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2月11日(水・祝)、14日(土)、15日(日)の3夜にわたってテレビ東京系列にて放送されるドラマスペシャル『永遠の0』の製作発表会見が1月23日(金)TOHOシネマズ六本木で行われ、主演の向井理をはじめ、多部未華子、桐谷健太、広末涼子、中尾明慶、満島真之介、賀来賢人、金井勇太、渡辺大、中村蒼、伊東四朗が登壇した。

累計販売530万部を突破した国民的ベストセラー小説「永遠の0」をドラマ化した本作。2013年に公開された映画では登場しなかった人物やエピソードをより原作に忠実に描き、太平洋戦争の戦史に関してもテレビ東京のアーカイブ資料を用いて詳細に描くことで、映画とは違った魅力を引き出していく。

“家族愛”を描いた本作で、零戦パイロットでもあり、夫でもあり、父でもある、主人公・宮部久蔵を演じた向井は、「もともと原作が大好きだったので、この作品に携わることができてとても嬉しいです。今回、宮部の生い立ちも描かれており、当時の社会的風潮があったからこそ”宮部久蔵”という男が生まれたのかと思います。長い間孤独だった宮部が、家族という守る物を見つけたのに、なぜ神風特攻隊に飛んでいったのか……その答えは出す必要がないと割り切っておりまして、“なんだったんだ、あいつは?”とみんなに思ってもらえるように演じました」と語った。

宮部の孫の佐伯健太郎・佐伯慶子を演じた桐谷と広末について、向井は「桐谷くんとは以前映画で共演させていただきまして、その時は熱い気持ちでラップを歌っている人だったんですけど……あ、今は違いますね(笑)。でも、ラッパーのイメージです。広末さんは、何年かに1度会うお姉ちゃんみたいな感じ。相変わらずお綺麗でチャーミング」と印象を明かし、それを受けて桐谷は「僕がラップをやっていた時、理は金髪でベースをやっていました。今回は全然違う役でしたが(笑)。戦争の兵隊役を演じるということは、精神的にも体力的にも辛いと思うのに、理はまっすぐに取り組んでいて嬉しかったです。そこには、あのころの金髪の理はいなかったです」と、向井を絶賛した。

さらに、広末は「ワンシーンだけ向井さんとご一緒させていただいたのですが、桐谷さんと私がペチャクチャしゃべっている時に、向井さんはジーッと黙って立っていらっしゃって、“この人がこの作品を引っ張っていくんだな”と、存在感の大きさを感じました。『永遠の0』は映画も素晴らしかったのですが、それに勝るとも劣らない作品に仕上がって、向井さんは映画に負けないくらいの宮部久蔵を演じきってくれました。テレビ東京は“妖怪ウォッチ”だけじゃない! ということに加え、宮部久蔵は岡田准一さんだけじゃないぞ! ということを見せつけてくれる7時間になっていると思います」と、自信満々の意見を述べた。

今回、会場に集まった観客から質問を募集。10代の男性から向井に「戦争を風化させないために、次世代に何を伝えていきますか?」という質問が飛び、向井は「戦争を経験していないので、“次世代”という世代に僕も入っていると思います。この作品はフィクションですが、フィクションだとは思えないくらい生々しくしたいと思いました。勝ったから良い、負けたから悪いというワケではなく、“生きていきたい”ということは綺麗事ではない。佐々木章光監督と飲みに行ったときに、“ヒーローは作りたくない、わかりやすい作品にはしたくない”と決めました。この作品を見終わった後にどう感じるかがすべてだと思います。どういうものだったかというのを自分で感じなければならない。なぜ“戦争をしてはいけない”のか、皆さん自身で考えてほしいです」と、訴えた。

[永遠の0 ストーリー]「娘に会うためには何としても死ねない」――誰よりも生きることに執着し続けた男は、太平洋戦争の終戦間際、なぜ自ら零戦に乗り込み、特攻隊員として命を落としたのか……。終戦から60年目の夏、フリージャーナリストの姉・慶子(広末)と司法浪人生の弟・健太郎(桐谷)は、会ったことのない戦死した実の祖父=宮部久蔵(向井)の生涯を調べていた。祖父と戦争時代を共にした老人たちが語る宮部の人物評は、「臆病者」、「卑怯者」といった酷い内容ばかり。何よりも命を惜しむ人間だったのだ。しかし一方で、彼は天才的な操縦技術を持った零戦パイロットだったという。取材を進めていくうちに、次々と浮かびあがる宮部久蔵の人物像に戸惑う慶子と健太郎。そして、なぜ宮部は生還を強く望んだにもかかわらず、終戦間際に特攻隊員として命を落としたのか? その最大の謎を追っていくうちに、2人はある真実を知ることとなる……。

■開局50周年特別企画 スペシャルドラマ『永遠の0』
2015年2月11日(水・祝)、14日(土)、15日(日)20:54~(テレビ東京系列)

【出演】向井理/桐谷健太、広末涼子
中尾明慶、千原せいじ、満島真之介、賀来賢人/金井勇太、工藤阿須加、尾上松也/石黒英雄、澤部佑、大和田健介、木下隆行/渡辺大、中村蒼、笹野高史、津嘉山正種、近藤正臣、小林克也/石橋蓮司、山本圭、柄本明/原田泰造、山口馬木也、渡邊このみ・高畑淳子/竜雷太、伊東四朗 ほか
【原作】百田尚樹「永遠の0」(太田出版刊)
【監督】佐々木章光
【脚本】櫻井武晴

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