吉村作治、エジプト研究に100億使った!考古学者はお金への嗅覚が「一番大事」

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エジプトピラミッドの謎に迫るドキュメンタリー『エジプト大ピラミッド 隠された王墓と財宝~日本と古代ペルーの神々が解く7つの鍵~』(TBS系列、12月10日15:30~)の取材会が30日、都内で行われ、日本を代表するエジプト考古学者の吉村作治(東日本国際大学学長)が出席。長く続けてきたエジプト研究のために自ら金の工面も行ってきたといい、「100億使った」と告白。「お金は一番。でも稼ぐことより使うことが難しい。汚く稼いで綺麗に使え」と持論を述べた。

2006年より放送してきたエジプトドキュメンタリーシリーズの9回目となる本番組では、エジプトをはじめ、ペルーそして福岡県の宗像市にてロケを敢行。日本の神社形式とエジプトの神殿形式が似ていることなどに着眼。世界各地の太陽信仰の傾向などを調べつつ、ピラミッドが墓なのか、そうではないのかなど、ピラミッドの真実に迫っていく。会見には坂井博行(RKB毎日放送番組プロデューサー)、高安克明(いまじん番組ディレクター)も出席した。

本番組でもペルーロケに自ら足を運ぶなど、74歳にしてバイタリティ溢れる吉村。「年齢的にもロケはたいへんではないか?」と問われると、「もうすぐ75だよ。歩いて何かをするのは大変。いろんな病気もしているんですけどね」と苦笑いしつつ、「歳を取ったから何ができなくなるということはない。周りも手伝ってくれるから」と気丈にコメント。「人間の体はあくまで自動車の車体と同じ。ボディなんです。それは朽ちます。でも、精神は朽ちない。エンジンは大丈夫なんです。まだ何でもできます」ときっぱり語った。

続けて、「何歳までやるのと言われたら死ぬまでと答えていますけど、一応85歳と考えています。あと10年はやる」とも述べ、自分の研究はあと10年以内に結論が出るとも断言。ピラミッドの魅力は「一言で言うと謎だらけなところ」といい、長い年月、ピラミッド以外に興味を持ったものはあったものの、ピラミッド以上に興味を持つものにはめぐり合えなかったとも述懐。大好きなピラミッドの研究に100億使ったとも明かして、記者団を驚かせた。

100億円は自身で調達してきたという吉村だが、お金を集めるコツについては「ないです。ただひたすら頭を下げる」と笑顔。「85歳までに謎が解ける」と言うが「あと20億あればいいなぁ」とも。「20億なくても叶うけどね。そのうちの2億くらいはめどがついています。だいたいあてがあるんですよ。あの人からいくらとか。もちろん、外れることもあるよ。この人から3億と思っていたら逃げられてしまったり」と失敗談も明かしつつ、「いい考古学者になるにはお金の嗅覚が一番大事」と持論を展開。「勉強なんて時間があれば誰でもできる。誰でもできることができたって仕方がないんです。お金は時間があっても集まらない。そこが一番大事。まず第一に稼ぐことです」と考古学者として生き抜く秘訣も話していた。

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