佐藤健&土屋太鳳『龍馬伝』以来…8年越しの夫婦役実現に感慨

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俳優の佐藤健土屋太鳳が16日、都内で行われた映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(12月16日公開)の完成披露試写会に出席。2人は過去に揃ってNHK大河ドラマ『龍馬伝』に出演しているが、それがちょうどこの作品のタイトルと同じ約8年前。本作で夫婦役を演じていることに揃って感慨深げで土屋は当時を振り返りつつ「今と変わらず優しい方でした。8年越しで今、夫婦役を演じることができて嬉しい」と笑顔を見せた。

「YouTube」に投稿された実話動画を元に書籍化され、話題を集めた「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」を佐藤と土屋のW主演で映画化。佐藤演じる主人公の尚志が、結婚式を目前に意識不明となった自身の婚約者・麻衣(土屋)の回復を信じて寄り添い、病気を回復して結ばれるまでの8年間を描く。舞台あいさつには佐藤、土屋のほか、薬師丸ひろ子、杉本哲太、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、メガホンをとった瀬々敬久監督も登壇。

実話を元に作られた作品とあり、撮影も実際の物語の舞台となった岡山で行われ、佐藤と土屋は撮影前に実際の尚志さんと麻衣さんにも会ったというが、佐藤は「実際にお会いするとものすごく魅力的な方で。その魅力が実は僕の中にあんまりないもので、演じるのがすごく難しかった」とコメント。実際の尚志さんは笑顔の素敵な人だったと言い「ずっとニコニコしている方。実は僕は普段、あんまり笑わない人で、笑顔を作るのが難しくて」と苦笑い。

佐藤は「芝居をする上で笑ってと言われるのも苦手で……」と笑顔への意外な苦手意識を明かしたが、これを聞いた土屋は慌ててフォロー。映画『るろうに剣心』で共演して以来、佐藤を「健先輩」と呼ぶ土屋は「健先輩はそう思われているんだろうと思いますが、実際はちゃんとすごく笑う方。健先輩と尚志さんの笑顔が重なってすごく素敵な作品になっていると思います」ときっぱり。

映画のストーリーにちなみ、壇上では登壇者のそれぞれの8年前の思い出話も披露されたが、佐藤は8年前の20歳当時を、土屋は14歳当時を振り返って懐かしそうな表情。佐藤は「気合という武器だけで戦っていました。それ一本。芝居も作品への思いと気合だけでやっている感じ。25歳くらいから気合だけでは足りないなってなって、その後はいろいろ取り入れてやっています」としみじみ。8年前は『龍馬伝』で土屋と共演していたという土屋は「今と変わらず優しい方でした。8年越しで今、夫婦役を演ることができて嬉しい」と笑った。

終盤には佐藤から土屋へのサプライズプレゼントとして、奇跡の青いバラとダイヤモンドリリーで作ったという花冠が贈られ、佐藤は「似合いますね」と土屋に声をかけたが、土屋は「さすが健先輩です」と感激の表情。「『8年越しの花嫁』は私にとって大きくて、病気のシーンも体重のコントロールが必要になってくるんですけど、その時も気を掛けてくれて、この作品ではボクサーとトレーナーのような感じでした」とコメントした。

これには佐藤も「この役をできる人はそういない。自分がやれと言われてもできない。この話を映画化すると聞いて土屋さんしか思いつかなかった。それが叶って嬉しい。僕は土屋さんをサポートしたい気持ちがあったんですけど、それについて考えることが今回、自分にとっての役作りになったんじゃないかと思っています」と話していた。

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