阿川佐和子、池井戸潤作品で連ドラ初レギュラー「まさに青天の霹靂」

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エッセイストの阿川佐和子が、役所広司主演の新ドラマ『陸王』(TBS系列、毎週日曜21:00~、10月スタート)に出演し、連続ドラマ初のレギュラー出演を果たすことがわかった。

池井戸潤の同名小説をドラマ化した本作は、先細る足袋の需要から会社の存続を危ぶむ老舗足袋業者が、培った技術を活かして“裸足感覚”を追求したランニングシューズ「陸王」の開発に挑戦する企業再生ストーリー。役所は、創業100年以上もの歴史を誇る、行田市の老舗足袋業者「こはぜ屋」の四代目社長・宮沢紘一を演じる。役所のほか、山﨑賢人、竹内涼真、風間俊介、音尾琢真、馬場徹、内村遥、天野義久、桂雀々、志賀廣太郎、光石研、キムラ緑子、寺尾聰といった豪華出演者がドラマを彩る。

TBSでは1998年から『筑紫哲也 NEWS23』のキャスターを約2年間務め、現在はトーク番組『サワコの朝』(毎週土曜7:30~)に出演している阿川。本作で演じるのは、こはぜ屋の縫製課リーダー・正岡あけみ役だ。平均年齢60歳のこはぜ屋の縫製課を束ねる元気なおばちゃんのあけみは、感情表現が豊かなムードメーカー。長年培ってきた縫製技術はピカイチで、新規事業「陸王」に参加する。

阿川は「天下の池井戸ドラマから出演の依頼を受けるとは、まさに青天の霹靂。演技経験もないアガワのどこをご覧になって誰がこんなキャスティングを思いつかれたのかは謎ですが、台本を読み、現場にて台詞を発し、べテランの皆様の間であけみ像が徐々に明らかにされるにつれ、もしかして阿川佐和子の本質を見抜かれていたのではないかと思うようになりました。こはぜ屋の作業場でヤス(安田利充)をどやしつける場面では、昔よく弟たちをどやしていた時と同じ感覚が蘇り、自分でも驚くほどのスカッと感! 今、私はこはぜ屋や宮沢社長、そこで懸命になって闘う作業場の全員と共に、大いなる人生の苦悩と達成感を同時に味わいつつあります。頑張れあけみ! 頑張る佐和子!」と意気込みを語っている。

また、こはぜ屋のライバルとなる大手スポーツメーカー「アトランティス」の営業部長・小原賢治役にはピエール瀧が決定。TBSのドラマには『木更津キャッツアイ』(2002年)以来15年ぶりの登場となる。小原は一流大学を卒業後、アメリカの有名大学で経営修士号を取得しているアトランティス日本支社の営業部長。利益至上主義で、目上に敬意を払うということは一切なく、部下に汚れ役を押し付けるなど、まさに悪代官のような男だ。

このほか、期待&実力派俳優陣の出演が続々決定。TBSドラマ初出演となる小籔千豊が、ゴマすり上手な小原の部下・佐山淳司役。襲名後初のテレビ出演で、連続テレビドラマ初挑戦となる歌舞伎俳優・市川右團次が、アトランティスの営業部に所属しカリスマシューフィッターと呼ばれる、シューズ調整のプロ、村野尊彦役。映画や舞台で活躍中の内村遥が、こはぜ屋の係長・安田利充役。元ラグビー日本代表で現在は俳優として活動している天野義久が、こはぜ屋に出入りしている「椋鳩通運」の社員・江幡晃平役。そして、20年ぶりの民放連続ドラマ出演となり、TBSドラマには1991年に放送の連続ドラマ『次男次女ひとりっ子物語』以来、26年ぶりの出演となる檀ふみが、宮沢の妻・美枝子役を演じる。

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