稲垣吾郎、文豪・三島由紀夫の肉声音源から人生を辿る『ゴロウ・デラックス』

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稲垣吾郎がMCを務めるブックバラエティ番組『ゴロウ・デラックス』(TBS系列、毎週木曜24:58~)。8月17日の放送では、「日本の文豪の素顔に迫る特別企画」と題し、日本を代表する昭和の文豪・三島由紀夫を取り上げる。

今年1月、TBSの倉庫の一角にある放送禁止素材の保管棚から、半世紀近くもの間眠っていた一本の音声テープが発見され世間を驚かせた。それは、1970年2月に録音された作家・三島のインタビュー音源だ。三島は、学習院中等科在籍中に執筆した「花ざかりの森」でその類稀な文才を早くも周囲に知らしめ、作家としてデビューした後は「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」などの小説で日本の美を描き、ノーベル文学賞候補に度々選出された。さらに、アメリカの雑誌「エスクァイア」の“世界の百人”に日本人で初めて選ばれた、日本が世界に誇る文豪の一人だ。

そんな三島は、1970年11月25日、自身が所属する「楯の会」のメンバーと共に、自衛隊の市ヶ谷駐屯地にてクーデターを起こし、割腹自殺を遂げる。発見されたインタビュー音源が録音されたのは事件の9ヵ月前で、三島の著書を英訳している翻訳家ジョン・ベスターが80分間にわたり、当時の心境や著作に関して本人へ独占インタビューを敢行した大変貴重なものである。

番組では、この貴重な未公開テープを全編活字化し解説を加え、8月8日に出版されたばかりの本「告白 三島由紀夫未公開インタビュー」(TBSヴィンテージクラシックス編/講談社刊)を取り上げ、三島の素顔、文学、芸術、死生感などについてトークを展開。三島に関する著書を執筆している作家・岩下尚史をゲストに招き、稲垣、外山惠理TBSアナウンサーと共に、三島の生い立ちや人生を辿るほか、貴重な肉声音源を聞きながら“三島由紀夫像”を掘り下げていく。

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