吉岡里帆、“悪女”から“純粋で愛情深い女性”へ『ごめん、愛してる』で連ドラ初ヒロイン

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長瀬智也さん主演の新ドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系列、毎週日曜21:00~)が、7月9日に25分拡大でスタート。

『半沢直樹』や『ルーズヴェルト・ゲーム』、『天皇の料理番』といった数々の名作を生み出してきた「日曜劇場」で放送される本作は、母・麗子(大竹しのぶ)に捨てられた過去から自身の悲運を呪っている主人公・岡崎律(長瀬)が、ひょんなことから出会う女性・三田凜華(吉岡里帆)、麗子の息子・サトル(坂口健太郎)との関係を通して愛を求める姿が描かれる。

律は、生まれてすぐに親に捨てられ、養護施設からある夫婦の養子となるも家出。以来、韓国の裏社会で生きる彼と、運命の出会いを果たし大きな影響を与えるのが、吉岡さん演じる凛華だ。連続ドラマ『カルテット』(同局)では、魔性の女・有朱役で出演し、その怪演ぶりで大きな話題を呼んだ吉岡さんだが、本作では有朱とは正反対の、他人のために自己犠牲をいとわない純粋で愛情深い女性を演じる。

今回は、連続ドラマのヒロインに初めて抜擢された吉岡さんにインタビューし、撮影秘話、長瀬さんとの共演エピソード、この夏挑戦したいことなどについて語っていただいた。

――出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

吉岡:私がドラマのヒロインになれるだなんて思っていなかったので、最初は現実味がなかったし、プレッシャーも感じました。でも、どちらかというと感動が大きかったです。丁寧にお仕事をしていけば、こうやって嬉しい出来事があるんですね。頑張ってきて良かったなって、とても報われた気持ちになりました。背筋がより伸びましたし、これからも丁寧に丁寧に頑張ろうと思いました。

――『カルテット』では、満島ひかりさん演じるすずめを精神的に追い詰めていく役柄を演じていましたが、その怪演ぶりが大きな話題を呼んでいましたね。

吉岡:一生懸命演じたのですが、やればやるほどファンの方の心が離れていくという謎の現象が起きました(笑)。今回は正反対の役なので、そのイメージを良い意味で払拭できるような新しい演技を見ていただきたいです。

――台本を読まれた感想は?

吉岡:最近ではあまり見ない、ロマンチックでドラマチックな内容だと思いました。リアリティの中に劇的なシーンがいくつも盛り込まれている点に、ドラマでやる意義を感じました。共演者の間でもどういう展開になるのか話題になっています。どんどん深くなっていくので、みんなで話したくなる内容だと思います。

――役作りはどのように考えていますか?

吉岡:律が凛華に惹かれるのは、失った母親の母性のようなものを感じるからです。男女の恋愛感情というよりは、慈愛に満ちた親子愛があるので、慈しみを持って接するヒロイン像を作っていきたいです。凛華は決して華やかなヒロインではないですが、不器用で人間味があって、私自身も応援したくなるような子なので、等身大で演じたいと思います。

――ご自身との共通点はありますか?

吉岡:凛華は、誰かをすごく好きでもなかなか口に出せない人。その人と恋愛関係になってしまうと崩れてしまうものがあるため、自分の立場をわきまえています。自分の限界も知っていて、その上で我慢するというあり方はとても共感できます。私も、できるだけ誰も傷つかない方法を取ろうと思うタイプで、いつも「一歩踏み込むって勇気が必要なことだな」と感じています。

――逆に似ていないと思った点はありますか?

吉岡:生まれてからずっと同じ人を想い続けている凛華って、やっぱりドラマチックですよね。私だったら、そんなこと苦しくてできません。一生懸命尽くしている姿を見ていると、私なんかでは適わない女性だと思います。でも、私も一途な人と出会いたいですし、自分もそうありたい。彼女のひたむきすぎるところは尊敬するし、憧れます。

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