永瀬正敏、カンヌ国際映画祭で涙をこぼした意味

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俳優で写真家の永瀬正敏が、7月2日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット、毎週日曜23:00~)に出演する。

今年5月、世界で初めて3年連続カンヌ国際映画祭に出演作が出品された永瀬。17才で映画デビューし、23歳で米映画界の巨匠ジム・ジャームッシュ監督の『MISTERY TRAIN』に主演、国際的な評価を得た。現在まで約100作品に出演する実力派俳優だ。「20代、30代はまず俺が走ろう。攻めて攻めてと思っていた」と語る永瀬。企画さえ気に入れば、規模や国に関わらずどんな作品にも挑戦する姿勢は、新しい俳優のあり方を確立し日本映画界を牽引し続けてきた。浅野忠信を始め、彼を尊敬する俳優は数多い。

今回、2度目のタッグを組んだ河瀬直美監督の『光』では、視力を失い行く天才カメラマンの役を演じた。「僕のすべてを置いてきた」と作品を振り返り、カンヌ国際映画祭上映後には、鳴り止まぬスタンディングオベーションを受け、あふれる涙を止められなかった。人前では決して見せることのなかった涙に込められた意味とは?

また番組では、そんな永瀬の“今”に迫るため、俳優活動の傍ら、亡き祖父の思いを引き継いで20年間続けてきた「写真家」としての顔にもフォーカスを当てていく。実は永瀬は、これまでに20回以上の写真展を開き6冊の写真集を世に送り出しており、被写体の意外な一面を引き出すことにかけて定評がある。そんな中、「写真と俳優には共通点がある」と語る永瀬が、今最も撮りたい「ある人物」を告白。来年の大規模な個展に向けて活動を始めた永瀬の、緊張感みなぎるポートレート撮影の現場に密着し、俳優として幾多の「人間」を生きてきた男が生み出す“写真家としてのまなざし”を追った。

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