綾野剛「感謝しかない」『コウノドリ』2年ぶり続編決定、星野源や吉田羊らも続投

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2015年10月期に放送された、綾野剛主演の連続ドラマ『コウノドリ』(TBS系列)が、2年ぶりに復活。10月期の新ドラマとして、新シリーズが放送されることがわかった。

本作は、「モーニング」(講談社)で連載中の鈴ノ木ユウによる同名漫画を実写化。前作では、「出産」に関する医療従事者と患者の温かい人間ドラマをベースに、「妊娠」「出産」で生まれる人と人との結びつき、夫婦、そして親子のあり方、「命」が誕生するまで、誕生した後の葛藤、倫理、医療関係者と患者の関係など、命が誕生する「奇跡」をテーマに描かれ、綾野は、ある時は冷静な判断力と患者に寄り添うことをポリシーとする産婦人科医、またあるときは情熱的で謎多き天才ピアニスト「BABY」という二つの顔を持つミステリアスな主人公・ 鴻鳥サクラを好演した。原作の世界観を忠実に再現し、かつ実際の病院で取材したことによるリアルな描写が好評を博し、多くの共感と感動の連続を生み、毎話視聴者の涙を誘った。放送終了後には、続編を強く希望する声が数多く寄せられ、今回の続編制作の運びとなった。

今回は、「生まれること、そして生きること」をテーマに、綾野が前作から2年後のサクラを演じる。前作同様、原作のエピソードをベースにオリジナルに取材した題材を加え、「生まれてきたことの意味」「命を授かる奇跡」を丁寧に描きながら、生まれてくる赤ちゃんとその家族の出産後の未来、それに取り組む医療者たちの「未来」を見据えたエピソードを展開する。

綾野のほかにも、サクラが勤務するペルソナ総合医療センターの仲間として、前作からの出演者が続投。俳優業と共にバラエティでの活躍も目覚しく、今年初主演映画の公開も控えている松岡茉優、ドラマや映画に引っ張りだこの中、昨年初の連続ドラマ主演も務めた吉田羊、前作で連続ドラマ初出演を果たし、7月期のTBS日曜劇場『ごめん、愛してる』から立て続けにTBSの連続ドラマに出演する坂口健太郎、昨年TBSで放送され大ヒットした火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に出演し、アーティストとしてのみならず、俳優としての活躍が益々期待される星野源、数々の映像作品でその存在感を放ち、自身が率いるバンド「月に吠える。」の活動も精力的な大森南朋といった豪華メンバーが集結した。さらに、清野菜名、浅野和之、江口のりこらも前作と同じ役柄を演じる。

前作の放送終了後、3、4ヵ月後にはオファーを聞いていたという綾野は「1年以上前から決まっていたので、『コウノドリ』はずっと僕の中で生き続けたまま今まで来ています。またその“命”に関わる作品に、それを超えていろんな方々と関われる作品に、そしてまた『コウノドリ』という作品が愛されたのだと思うと感謝しかありません」と、復活を喜ぶ。

前作と同じメンバーとの再共演については「素直に嬉しいです。みんな主役と言っても過言ではない方々が集まるわけですから、視聴者の方は前作以上の期待をこめてこのドラマを見て下さると思います。まずその期待に応えられるような、しっかり強度のある作品を届けなくてはいけないと思っていますし、良い意味で自分たちにしっかりプレッシャーを与えて、自分自身を追い込んでやらなくてはいけない」と決意を滲ませる。

劇中では、「BABY」としてピアノ演奏を披露することになるが、前作の時点では素人同然だったため猛特訓したと話していた綾野。「先日久々に家でピアノを弾いたのですが、全然弾けませんでした。やはり忘れていて、もう一度ゼロからやり直そうと思っています!」と語るも、「非常に大変な作業ですが、僕にピアノを教えてくれているピアニスト・清塚(信也)くんに対する信頼がものすごくあるので、正直何も心配していません」と余裕を見せる。

峠田浩プロデューサーは「あれから2年、出演者の皆さんがどんどん活躍の場を広げている中で、再びこのメンバーで集まれることに心から喜びを感じる一方で、大きなプレッシャーも感じています。前回と同じことをしていては視聴者の皆さんに満足していただけない。綾野さんと話した時も、原作同様に取材に基づいた医療現場のリアリティーをさらに追求しながらも、これまで以上にドラマとしてのエンターテインメント性をしっかり意識していこうと再確認しました」と語る。

原作者の鈴ノ木も「まさかの2回目のドラマ化! こんなに嬉しいことはありません!! 最初のドラマ化の時、綾野さんを筆頭に出演者の皆さん、TBSの方たちとお話をさせていただいて、「こんなにも熱い人たちならお任せしても大丈夫だ」と思ったことが懐かしいです。みなさんの演技が凄すぎて泣いてしまった思い出も蘇ります。多くの人に支えられて作られるドラマ『コウノドリ』、今回も楽しみにしていますので、どうかよろしくお願いします!」と期待を寄せている。

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