湊かなえ「夫と娘に迷惑をかけるなら小説を辞める」と覚悟

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阿川佐和子が、毎回各界で活躍する著名人とトークを展開する『サワコの朝』(MBS/TBS系ネット、毎週土曜7:30~)。4月15日は、作家の湊かなえが出演。主婦業と作家業の両立について語った。

2008年、35歳の時に小説「告白」で作家デビューを果たした湊。その後も人気作を次々と世に送り出し、10年間で累計売り上げ1000万部という記録を叩き出した。20作品の中で15のタイトルがテレビや映画などで映像化。現在はTBS系ドラマ『リバース』が藤原竜也主演で放送されている。阿川から自身の小説が映像化されることについて聞かれた湊は「普段なかなか本を読む機会が少ない方がドラマを見て続きが気になるとか、好きな役者さんはどんな役なんだろうということで本を取ってくださいます」と、ファンが増える喜びを語った。さらに「(ロケ見学などで)役者さんに会うのが楽しみ。会わせてもらえているのは、頑張って小説を書いたご褒美なんだなと思っています」と“ミーハー心”を隠さなかった。

デビューから10年、淡路島に住みながら夫と娘と3人暮らしの生活を送っている湊。昼は主婦業、そして夜から深夜にかけて執筆活動を行っているとか。どんなに忙しくても料理を作ることは欠かさないようで「(主婦業と)切り離すと小説が書けなくなると思います。1番が家庭で、2番が小説」と、自分の中での優先順位があり「小説を書くことによって家族に迷惑をかけるのなら、明日にでも辞めよう」という覚悟を持って取り組んでいることを明かした。

人並み外れた観察力と圧倒的な妄想力を武器に物語を紡いていく湊は「相手が一番ダメージを受けるのは何か。喜ばせるには何を言ったらいいのかを考えるのが楽しい」と、創作のヒントを披露。スタジオでは『サワコの朝』というお題を基にした即興ミステリーにも挑戦した。

「記憶の中で今もきらめく1曲」は、ポルノグラフィティの「アポロ」。湊と同じ高校に通っていた“後輩”である彼らの活躍を見て触発されたというこの曲との思い出を振り返った。

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