小宮悦子「久米さんは言葉が足りない」『ニュースステーション』秘話を明かす

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阿川佐和子が、毎回各界で活躍する著名人とトークを展開する『サワコの朝』(MBS/TBS系ネット、毎週土曜7:30~)。3月18日は、フリーキャスターの小宮悦子が、かつて『ニュースステーション』(テレビ朝日)でコンビを組んでいた“大先輩”久米宏にまつわる、今だから話せるエピソードを披露した。

1981年、アナウンサーとしてテレビ朝日に入社した小宮は、27歳の時『ニュースステーション』の初代サブキャスターに抜擢。久米宏との絶妙な掛け合いが話題を呼び“夜10時の顔”となった。その後、40歳で夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日)のメインキャスターに就任。ニュースに恋をして25年、報道一筋に歩んできた。

女子アナ5年目にして、久米宏とコンビを組むことになった小宮は当時を振り返り「怖かったですよ、大先輩ですし」と率直な感想を。「声を下げろ」「笑うな」など、ニュースの読み方を教わったとか。さらに「久米さんは言葉が足りないんですよね」と前置きしながら、“禅問答”のような注意を受けていたことを告白。「久米さんは通りすがりに“ニュースを読んでるんだけど、読まないでくれる?”みたいなことを言って去るんですよ。“え?”ってなって、それから一週間か10日ぐらい、ひとりで考えたこともあります」と、なかなか答えが見つからなかったことを明かした。

また「“手アカのついた言葉は使うな”と言われて、例えば“パンダを見て可愛いと言うな。桜を見て綺麗と言うな”とも言われましたね」と、何かを表現する時に、ありきたりな言葉を使わず工夫することを学んだと話す。それでも、生放送中に突然、久米から「えっちゃん、どう思う?」と話を振られるため「カワイイとか、綺麗とか言わないで、どうやって気の利いた答えを言おうと思っているうちにコマーシャルに行っちゃうんです」と、咄嗟に切り返せなかった苦労を語った。

現在は、テレビへの露出は減ったものの、ナレーション、インタビュー、司会、そしてNPOの活動など「幾つかの場所を行ったり来たりしています」と、充実した生活を満喫。「自分の居場所がたくさんある今は、人生を編んでいるイメージ。幸せで楽しいです」と、笑顔を見せていた。

「記憶の中で今もきらめく曲」は、荒井由実の「卒業写真」。初恋の思い出と重なるという、この曲との思い出を振り返った。

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