大江千里、ジャズピアニスト目指して渡米…厳しい現実に直面

公開: 更新:

阿川佐和子が、毎回各界で活躍する著名人とトークを展開する『サワコの朝』(MBS/TBS系ネット、毎週土曜7:30~)。1月28日は、シンガーソングライターからジャズピアニストに転身した大江千里が、ポップスの世界からジャズの道に飛び込んだ時のエピソードを語った。

大学在学中に歌手としてデビューした大江は「十人十色」や「格好悪いふられ方」など、80~90年代にヒット曲を連発。俳優としても映画やドラマなどで活躍した。しかし、47歳の時に日本での活動を全て停止。ジャズピアニストを目指してニューヨークへ。渡米後、音楽大学に入学し、夢への第一歩を踏み出すが、初日から厳しい現実にぶつかることに。クラス分けをするためにピアノを弾いた大江は「音を出した時に“あ、自分だけ違う”と思った」と、レベルの違いに愕然としたという。

自分でも「ジャズっぽいものは好きだけど、これはジャズじゃない」と気付き「(音を聴いた同級生たちも)みんなサーッといなくなった(笑)」と、当時を振り返った。それでも、あきらめずにジャズの勉強に励んだ大江は、同じ大学に通う18歳の男の子からヒントをもらったエピソードを披露。彼のピアノを弾く手元を携帯で撮り、ビジュアルで覚えたとか。

今後もジャズピアニストとして頑張っていきたいと語る大江は「失敗しても(自分で)選んで失敗しているわけですから」と、自分の“心の声”に従って生きてきたことに後悔はしていないと胸を張って答えていた。

阿川とのトークでは、名曲「十人十色」の誕生秘話も公開。ポップな曲のイメージからか、雑誌のグラビアなどでアイドルのような取り上げ方をされたこともある大江は「青山一丁目の交差点でジャンプをしたこともありましたね(笑)」と撮影の思い出を語るが、あれは本当の姿ではなかったという。阿川からも「“かわいい”というイメージが強かった」と言われた大江は「(あの姿は)演出です。僕は生まれた時から関西のおばちゃんですよ(笑)」と、実像とは違うキャラを“演じて”いたことを告白した。

「記憶の中で今もきらめく曲」は、同い年であるEPOの「雨のケンネル通り」。音楽への道を後押ししてくれた忘れられない一曲であることを明かした。

PICK UP