樋口可南子、あの「お父さん犬」CMの秘話を語る

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阿川佐和子が、毎回各界で活躍する著名人とトークを展開する『サワコの朝』(MBS/TBS系ネット、毎週土曜7:30~)。1月21日は、女優の樋口可南子が、あの人気CMの出演秘話、夫である糸井重里との結婚生活について語った。

1978年に、TBSの連続ドラマ『こおろぎ橋』で主演デビューを果たした樋口。映画初出演となった『戒厳令の夜』では大胆な演技で数々の新人賞を受賞し、その後も尼さんを演じる時に特殊メイクではなく実際に頭を丸めるなど、壮絶な女優魂で数々の話題作に出演してきた。そんな樋口には「自分が“面白い”と思えない仕事はできない」という信念が。

昔から付き合いがある監督から頼まれたり、いろいろなしがらみで出演しなければいけないような状況でも、自分の心が動かないものはやらない主義。それでも、若い頃は義理を立てて出演したこともあったらしいが、後悔することが多かったという。「不義理でごめんなさい。でも、自分はそういう人間なんだろうな」と、女優として譲れないものがあることを告白した。

そんな彼女はソフトバンクモバイルのCMで大人気の“白い犬”と共演中。長年、犬の妻を演じているが「10年間、毎月のように撮っています。毎回演出家が違うので新鮮ですね」と、常に心を動かされている様子。企画を聞いた時「“ないでしょ、これは”と思った」と語るが「慣れって怖いですね。自然とお父さんになってくれるし、一番いい芝居をするんです」と、相棒である“お父さん犬”の演技をベタボメした。

また、トークでは、夫である糸井重里との結婚生活にまつわるエピソードも披露。かつて、夫婦で釣りにハマっていた時、樋口だけ一匹も釣れなかったことがあった。あまりにも悔しくて悲しい気持ちになっている時に「(夫が)お弁当のゆで卵を私の頭で割ったんです。その瞬間、40歳を過ぎているのに子どものように泣いてしまって」と、自分でもびっくりするような感情が溢れ出たらしい。恐らく妻の気持ちを少しでもほぐしてあげようとした夫の優しさだったのかもしれないが、糸井も突然泣き出した樋口の姿に言葉をなくしていたとか。阿川から「それで離婚しちゃったらびっくりしますよね」と聞かれた樋口は「(理由は)言えませんよね、そんなこと(笑)」と笑いながら答えた。

「記憶の中で今もきらめく曲」は、ビリー・ホリデイの「LOVE FOR SALE」。20代で挑戦した映画『ベッドタイムアイズ』を思い出すこの曲を通して、ジャズシンガーを演じた苦労を振り返っていた。

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