上白石萌音「口まで運んで寸止め…」初主演の自炊ドラマで女子力アップ!?

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若手女優の上白石萌音さんが、2017年1月期の新ドラマ『ホクサイと飯さえあれば』(MBS/TBS系ネット、MBSは1月22日より毎週日曜24:50~、TBSは1月24日より毎週火曜25:28~)で連続ドラマ初主演に挑戦する。

本作は、如何に安く、美味しく、幸せを感じながら食べられるかという創意工夫の自炊ライフを追求した同名コミック(著・鈴木小波、講談社「ヤングマガジンサード」連載中)を実写化。炊飯器や鍋がなくても美味しいご飯が炊けることや、お金がなくても少しの手間を加えればご馳走になるという生活の知恵、そしてD.I.Y.精神を学ぶこともできる、アイデア満載の“D.I.Y.レシピ飯ドラマ”となっている。

上白石さんが演じるのは、東京・北千住で一人暮らしをはじめた女子大生で、ウサギに似たしゃべるぬいぐるみ・ホクサイ(CV:梶裕貴)と一緒に住む、人見知りで妄想癖のある主人公・山田文子(通称:ブン)。そんな彼女に作品の見どころや料理のシーン、そして夜についしてしまうという“妄想”についてたっぷり語っていただいた。

――原作コミックを読んだ感想は?

クランクインの時点では、3巻まで刊行されていたのですが、ものすごく面白くて、声を出して笑いながら一晩で読み終えてしまいました。作品の世界観や、ブンの可愛さに惹かれました。

――どんな世界観に惹かれましたか?

良い意味でフワッとしている部分です。現実だと、街中で女の子がぬいぐるみと話していたら少し異様ですよね? でもこの世界ではそれが普通なので、ブンと仲良くなる人たちはみんなうまくそれをスルーしています。ファンタジーな雰囲気が可愛らしく描かれているところが素敵だと思いました。

――台本にもそういった世界観が凝縮されていますよね?

台本もとても面白かったです。疾走感があり、料理のシーンが重要になっています。ドラマでは、ご飯を口まで運んで寸止めにしていて、食べるシーンがないんです。ブンの楽しみの頂点は“作る”までなので、ドラマでは料理の過程が大切になるんだと感じました。あとは、毎回何かしらの有名なアニメのパロディが入る点も面白いです。出てくる登場人物すべてを好きになるような、愛に溢れている物語だと思いました。

――グルメドラマなのに食べるシーンがないそうですね。現場ではどういう気持ちでしたか?

ドラマには、トマトやチーズが入った餃子など、アイデア料理が多く登場します。食材も、これがなければあれを使うなど、臨機応変さを発揮しています。そんな風に作られた数々の料理が目の前にあるのに、食べられない辛さ……。飼い主に「待て」と言われる犬の気持ちがわかりました(笑)。ですが、休憩中には食べられるので、みんなで美味しくいただきました。

――女子力が高そうな役どころですが、上白石さんから見たブンはどんな女の子ですか?

人が一つの物事に熱中し、突進していく姿は本当に魅力的ですよね。今回のドラマではそれが「食」になるのですが、「美味しいご飯が食べたい」「美味しいご飯を作りたい」という情熱に突き動かされるブンが可愛くて愛おしく思えました。ご飯に夢中になっている時と、人と目を合わせてしまった時の対比の描写が面白かったです。また、ブンを通して、「料理は一回作って終わりではない」ことを知りました。ブンは餃子だって皮から作るし、ドリアは南瓜をくり抜いて作る。素材から何でも作れるし、そのこだわりも強く、その上食材を大切にする気持ちから、ごみを出さず使い切る。工夫を凝らして料理を作っているので尊敬します。とにかく食に関するものすべてが好きなんだと感じました。

――料理をするシーンで意識したことは何ですか?

今回は、包丁さばきを綺麗に見せたくて。どうしたらブンのように小さい頃から料理しているように見せられるか、ドラマをご覧いただく方に「料理する姿が素敵だな」と感じていただけるかと思い、クランクイン前に知り合いの料理人の方から教えていただきました。

――実際に作ってみたいと思った料理はありますか?

どれも作ってみたいのですが、一番は「ハニ―ローストピーナッツ」です。現場でも一番人気のおやつで、とても簡単なんです。最後に透明容器に入れて振るという行程があるのですが、これが楽しくて。ドラマでは食材を容器に入れて振るシーンが結構あるのですが、このピーナッツも自分の手で振って作ったので、次の日は筋肉痛になりました(笑)。それと、南瓜の綿を取るのも好きになりました。スプーンでクルッとやるとスポンと取れるのが気持ち良いです。

――上白石さん自身は、普段自炊はしますか?

料理は好きなのでよくします。ただ、私は時短料理が多いですね。ブンはお金も時間もしっかりかけているので、そこが私とは違うと思います。

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