小芝風花『下剋上受験』でマジメすぎる熱血教師役「クスッと笑って」

公開:

女優の小芝風花が、1月13日にスタートする新ドラマ『下剋上受験』(TBS系列、毎週金曜22:00~ ※初回15分拡大)に出演する。阿部サダヲ主演の本作では、中卒の父と偏差値41の娘が、塾に行かず自宅勉強のみで最難関中学を受験することを決意。ノンフィクションの同名タイトル(著・桜井信一、産經新聞出版)をもとに、小5の夏から約1年半にわたる奮闘が描かれた“受験ホームドラマ”となっている。阿部が演じるのは、学歴という壁に何度もぶつかったことから、娘にエリートの道を歩ませることを決めた中卒の会社員・桜井信一。信一の妻で同じく中卒の香夏子を深田恭子が、2人の娘・佳織を山田美紅羽が演じる。

このドラマで小芝さんが演じるのは、佳織の小学校の担任・小山みどり(24歳)。高い理想を掲げる熱血新米教師だが、ある理由から中学受験には猛反対しているという役どころだ。今回は小芝さんに、役作り、共演者との交流、小学生の頃の思い出などをインタビュー。また、自然豊かな奈良・葛城地域を舞台にした主演映画『天使のいる図書館』(2月11日より奈良県先行公開、2月18日より全国順次公開)についても、見どころや撮影秘話を伺った。

――『下剋上受験』の台本を読んだ感想は?

テンポが良くて面白く、笑える作品になると思いました。特に桜井夫妻の会話が面白くて、阿部さんと深田さんがこんなにキュートな役を演じるんだと思うと、撮影がとても楽しみになりました。

――小芝さんが演じる小山みどりは、どんな役柄ですか?

佳織のクラスの担任で、理想の教師像があり、やる気に溢れている新米教師です。でも、自分のことにいっぱいいっぱいで、授業中に子どもたちが隠れてゲームをしたり漫画を読んだりして話を聞いていないことに気づけなかったりと、回りが見えていない一面もあります。みどりとしては、全力で子どもたちに向き合っているんですけど(笑)。

――役作りではどんなことを意識しましたか?

監督には「クラスによくいる真面目な学級委員長が、そのまま教師になった感じで」と言われたので、まっすぐで全力、そして熱血、だけど少しだけ鬱陶しいと思われてしまうようなキャラクターを意識しています。衣装は長いスカートにブラウス、髪型もストレートのハーフアップで、ちょっぴり昭和な雰囲気を出しました。眼鏡もかけて、きっちりとした印象に仕上がったと思います。また今回は、先生と子どもたちの温度差で、クスッと笑っていただけるように演じています。先生が黒板に向かいながら一生懸命語っている中、子どもたちは遊んでいるのですが、振り返った瞬間ビシッとして優等生に切り替わったり。そういった様子も楽しんでいただけると嬉しいです。

――これまでも何度か先生役は演じていますが、これまでの役と大きく違う点は?

幼稚園の先生や保健室の養護教諭を演じたことはありますが、教卓に立ち授業を教えるという所謂“先生”の役は、今回が初めてです。最初はとても緊張しましたが、撮影が進んだ今では、子どもたちが可愛くて、「先生、先生」と慕ってくれることが嬉しいです。休憩時間も話しかけてくれたり、今流行っているものを教えてくれたりするので、現場に行くのが本当に楽しいです。撮影の合間には、スマートフォンで写真を撮ったりして過ごしています。

――子どもたちと話して、印象的だったことや驚いたことはありますか?

私もまだ大人になりきれていないので、あまり偉そうなことは言えませんが……。小さい時、人前に出ることや大人と話すことが苦手だったので、美紅羽ちゃんをはじめ子どもたちがとてもしっかりしていることに驚きました。でも遊び出すと止まらなくなる部分は、小学生らしくて可愛いですね。きちんとした一面と、子どもならではの一面があるのは微笑ましいです。

――阿部さんと深田さんとの共演はいかがですか?

香夏子を演じる深田さんがとにかくキュート過ぎて! お芝居中の演技、しぐさ、すべてが本当に可愛らしいです。ちょっとした表情や仕草で演じている所が、勉強になりました。そんな香夏子に対し、阿部さん演じる信一が「大丈夫だから」となだめ支えている姿も、とても素敵です。信一も香夏子も決して秀才タイプではないのですが、愛されるキャラクターなので、「みんなが笑って楽しめる作品になるな」と確信しました。

――撮影の合間にはどんな話をしていますか?

深田さんとの共演は2回目だったのですが、顔合わせの時に「久しぶりだね」と声をかけていただけてキュンとしました。あまり同じシーンでの撮影はありませんが、合間には、「お互いの同年代の俳優さんは誰?」といった話をして盛り上がりました。

――偏差値41の小学生とその父親の“下剋上”が描かれる本作。小芝さんにもそういった経験はありますか?

私は小3から中2までフィギュアスケートを習っていました。佳織が信一に応援してもらったように、私も母に応援してもらい二人三脚で打ち込んでいました。そのおかげか集中力はあったので、勉強では暗記系が得意でした。でも、一気に覚えて一気に忘れるので、一夜漬けのテストはできてもまとめのテストは全然できませんでした(笑)。なので、下剋上ではないかもしれませんが、ドラマの「目標を持って頑張る」というテーマにはとても共感できます。

PICK UP