中村倫也「こいつはヤバい」新ドラマ『ウシジマくん』で“原作で最も危険”な洗脳男に

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山田孝之が闇金業者・丑嶋馨(ウシジマカオル)を演じる新ドラマ『闇金ウシジマくん Season3』(MBS/TBS系ネット)が、TBSにて7月19日(火)25時28分より、MBSにて7月17日(日)24時50分よりスタート。

「10日で5割(トゴ)」という法外な金利で金貸しをするウシジマと、債務者の末路が描かれる本シリーズはこれまでに連続ドラマ2本、劇場版2本が制作されてきた。今作では、光宗薫、中村倫也らを新キャストに迎え、「原作史上最も危険」と呼び声の高い「洗脳くん編」を実写化。光宗演じる雑誌編集者・上原まゆみが、中村演じる謎の男性・神堂大道に、家族もろとも食い物にされていく様子が描かれる。また、情報屋の戌亥役に綾野剛、ウシジマが営むカウカウファイナンスの社員・高田役に崎本大海、柄崎役にやべきょうすけ、女闇金・犀原茜役に高橋メアリージュン、犀原の右腕・村田役にマキタスポーツなど、おなじみのメンバーも勢揃い。さらに今秋には、劇場版『闇金ウシジマくん Part3』と『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』が2本連続で公開される。

今回は、“洗脳”を通じてまゆみをマインドコントロールしていく神堂役の中村さんにインタビュー。役作りの一環で“洗脳”を研究したこと、昨夏行われた撮影の様子、この夏楽しみにしていることなどを語って頂いた。

――『ウシジマくん』シリーズに出演すると決まった時のお気持ちは?

まず、単純に「ヤバッ」と思いました。山田孝之くんとは、昨春に『REPLAY&DESTROY』というドラマで共演し、その後も交流がありました。このお話を頂いたことを孝之くんに伝えたら、「おっ」と言われました。

――原作を読んだ感想は?

ドラマや映画で作品の存在は知っていたのですが、原作は読んだことがなくて。「ヤバイ話」だとは聞いていましたが、今回お話を頂き読んでみたら、やはり「ヤバッ」と思いました。どうしようもなく駄目だけど愛おしい、欲にまみれた人間らしい人たちがたくさん出てきて面白かったです。

――では、台本を読んだ時はいかがでしたか?

原作は、「洗脳くん編」だけで3巻ぐらい描かれるのですが、ドラマは複数のストーリーが同時進行しています。なので、神堂やまゆみが登場するシーンでは、何を残していくのが大事なのか考えながら台本を読んでいました。また、『ウシジマくん』の実写版はいつも原作愛に溢れていますが、今回は過去の作品よりも、原作ならではの部分を強調してみようと思いました。

――原作物を演じる上でプレッシャーなどは感じましたか?

放送が近くなると出てくるのですが、撮影中はそんなに感じませんでした。『ウシジマくん』の世界観に自分が入るということにワクワクしましたし、特に今回はこんな役柄なので、どちらかというと楽しみながら演じられました。

――中村さんから見て、神堂はどんな人物ですか?

「こいつはヤバいな」という印象です。とてもナイーブで弱く、自己愛が強い人間だと思いました。だからこそ、他人の脳を自分の都合の良いように書き換えてしまう。そこに対する執着や情熱はものすごい。ただ、その努力を別の形で使えなかったのかなとは思いました(笑)。

――神堂は洗脳を通じてまゆみ一家を崩壊に導きますが、洗脳に関して事前に勉強したことはありますか?

撮影前に、洗脳に関する本を読んで勉強しました。洗脳の仕組みって何層にもなっていて、それをひとつひとつ実行していくそうです。原作でも台本でもそうですが、神堂は、行動、言葉の使い方、伝え方などをどう相手に作用させていくか考えて、理にかなったことをしているんだなと感心しました。でも僕自身は、神堂のことを理解できないし、そんな努力はしたくない。「楽しいのかな?」と感じてしまいます。

――神堂は衣装や髪型などビジュアル面も特徴的ですが、初めて衣装合わせをした時はどう感じましたか?

神堂は真っ黒い服や真っ白い服を上下で着ているのですが、こういう服装って普段はなかなかしませんよね。漫画で見ていた服装や髪型をしている自分を見て、さらに「ヤバッ」と思い、興奮してしまいました。スタッフの方々が衣装やセットを本気で用意してくれるというのは、漫画が好きな僕にとって、原作物をやる上での面白みです。

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