向井理、“のび太”風ちょいダサ男に!堤幸彦と連ドラ初タッグで全国の温泉地を行脚

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俳優の向井理が、堤幸彦演出で7月にスタートする新ドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系列、毎週金曜22:00)で主演を務めることがわかった。

本作は、一台のボロ車に乗った3人の男女が、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて全国の秘湯と呼ばれる温泉地を旅するコミカルミステリー。堤が構想に20年を費やした念願の一作だという。堤のほか、脚本は櫻井武晴、プロデューサーは植田博樹が担当。2時間サスペンスドラマの女王が続々登場するなど、ギャグ・パロディ・オマージュ満載堤ワールド炸裂となっている。

向井が演じるのは、ちょっとダサくて世間知らずだが、どこか憎めず可愛らしい、「ドラえもん」の「のび太」のような男・朝永蘭丸(ともなが・らんまる)。舌に乗せたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力を持つ蘭丸は、行く先々でなぜか必ず“巻き込まれて”しまう事件の謎解きをする。堤とはこれまで舞台や映画、単発ドラマなどで仕事をしている向井だが、連続ドラマでのタッグは初となる。

そして、向井とは連続ドラマ初共演となる木村文乃佐藤二朗も出演。木村は、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓光(かめかんぼ・ひかる)を、佐藤は暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる唯一まともな人格者(?)・宮沢寛治(みやざわ・かんじ)を演じる。3人のかけ合いはもちろん、出演者の一挙手一投足や、周辺の美術にも目を凝らして楽しんで欲しい作品だという。

そして今回、3月上旬にクランクインし、現在オールロケで撮影中の3人からコメントが到着した。

<向井理>
堤さんの作品には独特な世界観が伴うので、台本を読んだだけでは分からないことが沢山ありますが、現場に行ってお芝居するとわくわくしてすごく楽しいです。どんな風に出来上がるんだろうという期待値が圧倒的に高いです。これまで堤さんとは、朗読劇、映画、舞台とご一緒させていただいたのですが、今回初めて連続ドラマをやるので、今までの集大成ともいえます。すべての作品に堤ワールドがありますが、今回の作品は僕が一番好きな“堤幸彦ワールド”が満載なので、こんなに堤さんの匂いがいっぱいするドラマに呼んでもらって本当に嬉しいです。初めてお仕事するような気持ちでやらせてもらっています。蘭丸は、想像力をかきたてるキャラクター。自由にやらせてもらってます。色々なふり幅がある人物だと思うのですが、可愛らしいところもあるので、その辺はあざとく狙っていきたいなと(笑)。毎回、いろんな事件や人が出てきますし、ゲストも濃い方ばかりで、様々な堤さんの演出がありますからその辺りをぜひ楽しんでもらいたいです。

<木村文乃>
向井理さんの地に足ついたお芝居と佐藤二朗さんの冷静かつ的確な突っ込みで、つつましさのカケラもない言動や何も顧みない自分勝手さ満載の甕棺墓光が少しはマトモになるかと思いきや、堤監督の無茶ぶ……ご指導により、ますますおかしな人へと変貌しながら撮影している毎日です。お話毎に変わる統一性皆無の衣装と、普段の私からは想像もできないハイテンションさ、コメディの中にしっかりと人間を描いているドラマになっていますので、存分にお楽しみいただけたらと思います。

<佐藤二朗>
実はかなり以前より堤さんからこの作品の企画を聞いておりまして、僕みたいな小市民俳優を使って企画通るんかいなと思っておりましたが、通ってしまいました。関係者各位の懐の深さに驚いております。堤さんは僕を映像の世界に招いてくれた、扉を開けてくれた人でして、その人のもと、この作品に関われるのは、何か運命的なものを感じます。また実は、理とも古い付き合いでして、彼が全くの無名時代に共演したりしております。理と僕は、ちょうど一回り年齢が違いますが、芝居も考え方も素晴らしく、大いに刺激を受けております。それどころか僕は理に頼り切っていて、それはもう、のび太がドラえもんに頼りきるくらい頼りきっていて、たまにホントに「ドラえも~ん、助けてくれよ~」と口にしてしまうくらい頼り切っております。そんな中、とにかく一歩でも半歩でも、1ミリでも1ミクロンでも、作品が良きものになるよう、日々奮闘をしております。他にない、異色中の異色の作品になると思います。多いに、ご期待を願います。

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