向井理、劇場版『S-最後の警官-』試写後、綾野剛らと無言で握手

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小学館「ビッグコミック」で連載された同名漫画(小森陽一・原作、藤堂裕・作画)を原作に、架空の警察庁特殊急襲捜査班・NPSの活躍を通し、主演の向井理が演じるNPS隊員・神御蔵一號(かみくら・いちご)の成長が描かれる警察ヒューマンエンターテインメント「S-最後の警官-」。2014年1月、TBS日曜劇場枠にて放送された連続ドラマは、平均視聴率14.2%、最高視聴率18.9%を記録。そして昨夏には、劇場版『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』が公開。向井や、一號とはライバル関係の天才スナイパー・蘇我伊織役の綾野剛をはじめ、新垣結衣、吹石一恵、オダギリジョー、大森南朋といったドラマからのキャストはもちろん、青木崇高などのニューカマーが参加し、原作でも人気の高い「プルトニウム編」を巨大スケールで実写化し大きな話題を呼んだ。4月6日(水)には、この劇場版のDVD&Blu-rayが、TCエンタテインメントより発売。豪華版には総分数100分を超える特典映像が収録されているほか、オリジナル・ブックレットも封入されている。

発売を前に、主人公・神御蔵一號を演じた向井さんにインタビュー。改めて感じた作品への思いや、共演者たちとの思い出、この春新生活を迎えるフレッシャーズへのエールなどを語っていただいた。

――初めて完成作を観た時の感想をお願いします。

初めて試写会で作品を観終わった時、綾野くん、監督、僕の3人で、無言で握手をしました。言葉で表すのは難しいですが、とてもパワフルな映画になったので、本当にやって良かったと思いました。

――映画公開後、周りの方々からはどのような反応がありましたか?

作品の迫力や、作り手の思いまで感じ取れたという声が多かったので、とてもありがたかったです。同級生の友人からは、「大変だったね。頑張っているんだね」と言われ、僕がアクションをすることも意外だったようです。自分がやってきた事をあえて伝えるつもりはないのですが(笑)、観る方には伝わるんだなと思いました。

――連続ドラマ、劇場版と長期間にわたってのプロジェクトでしたが、主人公の一號にはどんな思い入れがありますか?

連続ドラマの頃は、まだ何もない状態から映画化が決まっていたので、いろいろな声があるだろうというのは覚悟していました。映画の時は、そんな声をひっくり返すぐらいのキャラクターに育てていきたいという思いがあったので、時間と手間をかけて作り上げました。その過程で苦労した分、いつどんなシーンがあったか全部覚えているくらい、作品や役には思い入れがありますね。

――向井さんと一號に共通している部分はありますか?

当然ながら、隊員にもプライベートがあり、連続ドラマでは多く描くことができました。映画では緊迫するシーンが中心だったが、終盤では仲間の結婚式に行く場面があり、そこでは一號の楽観的な素の部分を見せられたと思います。その楽観的な部分は、自分と共通していると思います。

――迫力満点のアクションシーンも見どころの一つですが、撮影していかがでしたか。

ほぼスタント(代役)なしでやったので、体力的には大変でした。危険なことが多く、かすり傷はしょっちゅうでした。ですが、その分緊張感も集中力もある現場になりましたし、スタッフ・キャスト共々意識を高く持つことができたので、とても居心地が良かったです。

――恐怖を感じたアクションはありましたか?

やはり、高さのあるスタジオの天井から、ロープを使って落ちる撮影は怖かったです。ロープを人に引っ張ってもらいながら演じるので、その方々の手が離れたらただ落ちるだけという状況で……。ハイスピードカメラを使って、何度も撮り直しをしました。とても怖かったですが、その方たちを信頼していたのでやり切れました。