阿部寛、“不屈の男”岡田准一にと感服「1日で良いからなってみたい」

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3月12日(土)公開の映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の完成披露試写会が、4日に都内にて行われ、主演の岡田准一をはじめ、阿部寛尾野真千子らが出席。エヴェレストで垣間見えた岡田の頼もしさに感激した阿部が、「1日で良いから岡田くんになってみたい」と語った。

本作は、岡田演じる野心家のカメラマン・深町誠や、阿部寛演じる伝説のクライマー・羽生丈二が、世界一高い山・エヴェレストに挑む姿を描いたスペクタクル感動超大作。全世界で翻訳され、大ベストセラーとなっている夢枕の山岳小説「神々の山嶺(いただき)」が原作となっている。

主人公の深町を演じた岡田は「大人たちの熱い挑戦が描かれた作品。実際に僕たちも、空気の濃度は半分、気温はマイナス20度というギリギリの環境で撮影しました。その熱い思いを感じていただきたい」と挨拶。羽生を演じた阿部は「羽生は“不屈の男”という設定なので、実際に“不屈の男”である岡田くんに、精神力だけでも負けないよう頑張って撮影をしました」と語った。

本作では、岡田らが実際にネパールに飛び、カトマンズやエヴェレストの標高5,200メートル付近で撮影を敢行。登山中、岡田が特に苦しかったのは歩いている時だったそうで「阿部さんや尾野さんの先を歩いていたため、弱っている様子を見せられないプレッシャーがありました」と振り返った。阿部は「標高5000mの地点になると、周りの景色が変わってくるんです。崖の途中の地点に、マンション一つ分くらいの岩がたくさんあって。あれが落ちてくるかもしれないという恐怖を抱きながら撮影しました。集団でいる時は乗り切れますが、ちょっと一人でトイレとかに行くと、遠くから落石や雪崩の音が聞こえてきて、足を踏み入れてはいけない世界に来たんだなと思いました」と語り、エヴェレストの厳しさを伺わせた。

また、羽生を慕う女性・岸涼子役の尾野は、エヴェレストでの撮影について「とても楽しかったです」とニッコリ。岡田が「高い場所で動くと筋肉がなくなるくらい体力の消費が激しいので、普通は痩せるのですが、尾野さんは3kg太って帰ってきたみたいです。僕は3kg痩せたのに(笑)」と明かすと、尾野は「山ではご飯を八分目までしか食べてはいけないのに、毎日お腹いっぱい食べてしまって」と陽気に語り、場を和ませた。その様子を見た岡田は「日本一タフな女優ですね」と舌を巻いた。

最後に「人生で挑戦したいこと」を聞かれた尾野は「大型免許を取り、デコトラに乗ってブイブイ言わせてみたい。誰かを迎えに行って“乗りなよ”って言ってみたい」と熱望。岡田が「登壇者みんなでエヴェレストに登ってみたい」と語ると、阿部は「一日でいいから岡田くんになりたい。おぶさりたいくらい頼れる、本当に強い男なので」と絶賛していた。

このほか完成披露試写会には、佐々木蔵之介、ピエール瀧、甲本雅裕、風間俊介、平山秀幸監督が出席した。

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