美肌、ダイエット、大腸がん、認知症に影響…腸内細菌の最先端研究者に密着

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1月31日(日)23時放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット)では、がん治療や新薬開発に欠かせない存在として世界から注目を集める「腸内細菌」の最先端研究をする農学博士・福田真嗣(38歳)に密着する。

今や、健康のキーワードとしてすっかり馴染み深い言葉となった「腸内細菌」。便秘対策はもちろん、美肌やダイエット、大腸がん、さらに自閉症や認知症への影響もあるとされる体内微生物で、その数500~1000種類、総量は成人一人あたり1~1.5kgにも及ぶ。詳しくは理解していないものの、「お腹のため」とヨーグルトや納豆を食べている人も多いだろう。

そんな腸内細菌の最先端の研究で、現在世界から注目を集めているのが慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田博士だ。福田博士は、いわゆる善玉菌、悪玉菌だけではなく、腸内細菌全体のバランスや、そこで作られる物質に着目。その独自の研究は、脱毛や大腸がんの新たな治療法及び新薬開発に繋がるとされており、国内だけではなく海外の研究者からも共同研究のオファーが殺到している。

今回番組では、福田博士の「いろいろな日本人の便サンプルの解析によるデータベース作り」に密着。これは、共有できる基準となるデータが少ない状況の中で、腸内環境を正しく理解し、そのコントロールにより健康維持や疾患予防を目指す腸内環境データベースを作るための作業だ。

フレッシュな便を採取し即冷凍、そして搬送中の温度管理など困難が多い中、より稀有な“便サンプル”を求めて福田博士が向かったのはなんと相撲部屋。“ちゃんこ鍋”という言葉が示すように、日々同じ釜の飯を食べる力士たちの便を採取するため、九州場所を前にした大嶽部屋の門を叩く。福田博士を待ち受けていたのは、大相撲初のアフリカ大陸力士として話題の大砂嵐関らだった……。

便を“茶色い宝石”と呼び、そこから生まれる健康社会を目指す若き研究者の熱い思いとは。

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