吉田類「もう1回戻ってくる」『酒場放浪記』で訪れた用賀「なかむらや」に最高の賛辞

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酒場詩人・吉田類が、酒場という聖地へ酒を求め、肴を求めさまよう番組『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS、毎週月曜21:00)。1月25日の放送回では、東京・用賀にある居酒屋「なかむらや」を訪れた。

日本酒好きが高じて、20年前にこの店を開業したというマスターは、何と元フレンチの料理人。日本酒や焼酎の品揃いは目を見張るものがあり、オーソドックスな吟醸などとは違う、原酒やレアものがズラリと並べられている。また、料理はマスターが信頼を寄せる、元イタリアンの板さんが腕を振るっている。常連客になればなるほど、酒も料理も「注文はおまかせ」になってくるというのが、この店の面白いところ。マスターのセレクトに身を任せてみよう。

吉田も、マスターお任せのスタイルで、まずは「飛露喜 特別純米無ろ過生原酒」(福島)からスタート。続いて、炙り〆さばに合わせて出てきたのは「日高見 純米初しぼり」(宮城)。「合います。ドライな辛口にぴったりなんですね。最高です」と満面の笑み。マスターも「私が日本酒売ってるモチベーションは、その笑顔」とニッコリ。隣の常連客も「最近は全部お任せ。頼んだことないです」と語り、「そういう信頼関係、素晴らしいですね」とうなずく吉田。そこにクリームチーズの味噌漬けが届き、「最高に濃厚なコラボ。1枚で5合いけるね」とこれも絶賛。

まだまだ日本酒と肴のマリアージュは止まらない。「雨後の月 月光」(広島)と、カキのオイル漬けに「さすがですね」と一言。そして最後に、「だるま正宗 申年限定ブレンド」(岐阜)を燗酒で。過去の申年の古酒を複数ブレンドしたやわらかな味わいで、ほんのり色が付いている。吉田は「飲みやすすぎますね。日だまり酒。心、魂の底からほかほかと暖かくなる。溶けていく」と至極の様子。

店を出た吉田。「いや~ちょっと驚きましたね。イタリアンかフレンチかという雰囲気の中で、日本酒の一番いい筋を押さえていました。思いっきり楽しく酔わせてもらいました。ぐるっと回って、もう1回ここに戻ってこようかな」と、いきなりの再訪宣言も飛び出していた。

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