『吉田類の酒場放浪記』秋葉原オフィス街の赤提灯で秘伝の「たこぶつ」に舌鼓

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酒場詩人・吉田類が、酒場という聖地へ酒を求め、肴を求めさまよう番組『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS、毎週月曜21:00)。1月11日の放送回では、東京・秋葉原にある大衆酒場「俵や」を訪れた。

秋葉原のオフィス街で平成元年に創業した「俵や」は、昭和通りと並行する何本目かの路地に隠れ、少し見つけにくい場所に位置している。銀座で懐石料理の修業をした2代目が、煮物、揚げ物、焼き物などを大皿に盛って提供。カウンターに座ると一部のドリンクが100円引きになる。

そのカウンターに座った吉田は、まず生ビールを注文。お通しのマグロぬたを食べていると、隣に座っていた常連客の所に、知る人ぞ知る秘伝のメニュー・たこぶつが運ばれてきた。ご相伴にあずかった吉田は「コリコリしてるけど柔らかいです」とその歯ごたえに驚いた表情。何やら特別な下処理をしているとかで、「これを目当てに食べに来る人も多いです」と店主。

次に吉田は、鹿児島の「さつま木挽き」で、芋焼酎のお湯割り。ついでにボトルも入れる。そこでまた、隣の常連客が特大まぐろかま焼を分けてくれた。「ホクホクですね」とご満悦の吉田。そろそろ自分でも肴を注文せねばと、一番人気だという豆あじ唐揚を頼み「骨まで柔らかい」と。続いて出てきた鳥れば煮も「臭みが一切ないですね」と、いたく気に入ったらしい。

さらに、隣の常連客のオススメ、麦焼酎の午後の紅茶割りを試した吉田。色々と良くしてくれたその客に、先ほど入れたボトルをプレゼントしていた。最後に、タンをスライスではなく、ぶつ切りにして焼いたメニュー、豚たんゴロゴロ焼を食べ、お湯割りを喉に流し込んだ。

吉田は「本当に家庭的なんですね。秋葉原という電脳都市、機械的な場所ですから、あったかい人とのふれあいが受けるんじゃないかと思います」とコメント。今宵の店、人との出合いに感じ入った様子だった。

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