ムロツヨシ「いつもと違った僕が見られる」主演ドラマは“引き算”で演技

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1月20日(水)よりスタートする新ドラマ『悪党たちは千里を走る』(TBS系列、毎週水曜23:53~)で主演を務めるムロツヨシが、意気込みや2016年の抱負を語った。

本作は、2010年に第63回日本推理作家協会賞と第23回山本周五郎賞を受賞した作家・貫井徳郎が、2005年に書き下ろした同名小説の実写化。天才犯罪者によって誘拐事件の犯人に仕立て上げられた3人の男女が、その計画を実行すると同時に犯罪者の正体を追っていくストーリーとなっている。監督は、ムロがヤクザの腹心・深町役で出演した連続ドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(TBS系列・2015年)に携わった池田克彦。

オファーを受けた時の心境について、ムロは「主演を目標にしていたわけではないですが、主演も含めいろいろ挑戦したいと思っていたので、お話を頂いた時はやりがいが真っ先に来ました」と喜びを語る。また「『悪党たちは~』は、今作が初プロデュースである池田監督が“一生に一度しかドラマをプロデュースできないのであれば、これをやりたい”と言っていた作品。それを“ムロさんでドラマ化したい”と言って下さったのは役者冥利に尽きます。その気持ちがありがたかった」と感無量の様子を見せた。

自身を“喜劇役者”と称するムロは「台本になくても喜的な部分は増やしたい」と、ポリシーを告白。「『ウロボロス』の深町は笑わせる必要のない役でしたが、あえて役を膨らませ、コミカルに演じてみました。原作ファンの方々からも“まさか深町があんな風になるとは”と驚かれて(笑)」と笑う。一方で、「足し算しすぎると、役の本質が見えなくなってしまいますよね」という思いも明かす。「普段からそこを意識しながら足していますが、今回は引き算をして“やらない面白さ”に挑戦したい。いつもと違った僕の演技が見られるかも」とドラマへの期待を煽った。

また、今回演じる“ダメ男”なドラマディレクター・高杉篤郎役については「優柔不断で流されやすいところは似ています。偉そうに啖呵を切ったり夢を語ったりするけど、行動に表れていない」と、自身との共通点を告白。さらに「僕は子供で、未だに片付けができないんです。今は、事務所の後輩である阿佐ヶ谷姉妹に掃除を手伝ってもらっているんですが、そろそろ独り立ちしないと……」と苦笑いした。

最後に、この1月で40歳を迎えるムロは、2016年の抱負を聞かれると「今年は、役者人生ほぼ20年になる節目の年。ここまでやれた喜びがあると同時に、このあたりで自分なりの大きな提示をしたい。それは代表作かもしれないし、新たなチャレンジかもしれない。このドラマからスタートを切って、特別な年にしたい」と語り、決意を新たにしていた。

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