『吉田類の酒場放浪記』酒場の聖地・立石に、日本酒好きが近所に移住するほどの名店

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酒場詩人・吉田類が、酒場という聖地へ酒を求め、肴を求めさまよう番組『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS、毎週月曜21:00)。1月4日の放送回では、東京・京成立石にある小料理酒場「さくらい」を訪れた。

日本酒好きの店主が、公務員を辞めて約20年前に立ち上げた「さくらい」は、“酒場の聖地”とも称される下町・立石に位置する居酒屋。週替わりで提供される数十種の創作系手料理は飽きのこない美味しさ。「日本酒を最上の食中酒としてとらえ、各地の美味しい地酒と気取らない居酒屋の肴を手頃な値段で気軽に楽しめるお店を目指しています」というコンセプトの通り、地酒や日本酒の品揃えも豊富だ。常時10種ほど揃える希少な地酒を求め、近くに越してきた常連客もいるという。こだわり料理とうまい酒は、客の理解があってこその賜物かもしれない。

まず吉田は、鳳凰美田 純米吟醸(栃木)からスタート。「ガツンとは来るんですが、非常に優しく色っぽく」と既に上機嫌で、お通しのブリ大根と、熱湯で湯通しした鶏の笹身に特製ダレと卵黄をからめたユッケ風料理を楽しむ。この笹身の味わいに「あっさりしてるけど、舌に絡んできますね。日本酒飲むしかないという味ですね」とコメント。続けて、月山 純米吟醸(島根)を飲みながら、大根おろしがポイントの牡蠣みぞれ煮を堪能し、「冬の香りと旨味が凝縮してるんですね」と唸る。

さらに、十六代九郎右衛門 純米吟醸(長野)、色は濃いが上品で瑞々しい銀だら煮付、作 純米(三重)と日本酒と肴が進んでいく。最後に出てきた、クラッカーにクリームチーズ、かに味噌を乗せた、意外な取り合わせには、「洋風と和風を見事に合わせてる。(主人は)遊び人なんですね」と洒落っ気のある賛辞を送った吉田。「ご主人は思いっきり個性的な方。お店もそうだけど、お客さんもそう。今日はたまたま、女性客がいなかったんですけど、それもまた良いということで」と、酒場の聖地にある“日本酒の聖地”に大満足の様子だった。

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