『吉田類の酒場放浪記』新秋津「ひじかた」ふぐをお手頃価格で楽しめる名店

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酒場詩人・吉田類が、酒場という聖地へ酒を求め、肴を求めさまよう番組『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS、毎週月曜21:00)。11月30日の放送回では、東京・新秋津にある大衆割烹「ひじかた」を訪れた。

JR武蔵野線・新秋津駅から徒歩5分。暖簾をくぐると、店主と女将さん夫婦の「いらっしゃい」が威勢良く聞こえてくる。小ぶりのカウンターと小上がりは、常連客で賑やかだ。魚がメインのこの店では、ふぐやすっぽんも扱っている。マグロの麻婆豆腐という珍しい一品は、店主のオリジナル。お通しも珍しい食材が使われており、手間がかけられていることがわかる。

「最初から飛ばして、エンジン全開で」と、いきなり日本酒を注文する吉田。高清水 辛口生貯を片手に、四方竹の煮物にくらげを付け合わせたお通しに舌鼓。そして、やはり季節ものをということで、ふぐ皮湯引き、ふぐ刺し。高級食材のふぐが、リーズナブルな価格で楽しめるのも魅力だ。さらに、ひれ酒も。吉田は「このコク、香ばしさ。これが、ひれ酒の真髄でしょうね」と唸る。

小上がりでは、女性客の集団がすっぽん鍋を囲んでおり、ご好意で吉田もお相伴にあずかる。熱々の肴の後は、冷たいホッピーブラックボトルで一息。他にも、子持ちヤリイカと里芋の煮物を堪能する。「味はともかく、お客さんがいいから」と謙遜して笑う店主。吉田は「何かもう、お客さんの密度といいますか、下町以上に人情が厚いということが分かりました。いやあ、気に入りました」と、満足げな様子で夜の街に消えていった。

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