『マツコの知らない世界』武井壮が解説した「早く走るコツ」がスゴい

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日常に潜む様々な“知らない世界”に精通したゲストが登場し、マツコ・デラックスにその魅力をプレゼンする番組『マツコの知らない世界』(TBS系列、毎週火曜21:00)。24日は「2015年世界マスターズ陸上」の400mリレー(M40クラス)で金メダルを獲得した武井壮(42)が「学校では教えてくれないスポーツの世界」を紹介し、ネット上では「理論的で解りやすい」「説得力がすごい」「目からウロコ」など、その独自のスポーツ理論がスゴいと話題になっている。

■武井壮のスポーツ人生
現在42歳の武井は、100m走のタイムが19歳の時と同じだとか。その超人的な身体能力は子どもの頃に作ったルールの賜物。10歳で「人生をスポーツで生きる」と決意した武井は、アスリートとして守るべきことを自らに課したという。その考えが今でも残っているため、酒は飲まないし、タバコも吸わない。カロリーゼロのこんにゃくは食べても自分の体が動かないという理由で食べないことにしているらしい。でも、味噌田楽は美味しそうだから食べたくなることもある。そんな時は「味噌だけ食べて、田楽を食べた気になっている」と。そのエピソードを聞いていたマツコは「もう、変人の域だよ(笑)」とコメント。

大学時代に陸上競技を始めた武井は、半年で200m走の国体選手。その後、十種競技に転向し、2年半で日本一に。28歳でプロスポーツ選手のトレーナーになり、台湾ではプロ野球のコーチも経験した。


■武井流「ボディコントロールの世界」
スポーツが上達するコツの一つは「自分の体を思い通りに動かすこと」。まずは、目をつぶった状態で両腕を水平な位置に上げる。これが完璧にできるようになれば、ちょっと上、ちょっと下も思い通りにコントロールできる。さらに腕を垂直に上げることができたら自由に動かせる範囲が拡大。手元を見なくても上に投げた物がキャッチできるようになるという。

<足が速くなるコツ>
武井壮が理想的な走りをしているアスリートとして選んだのは、100m、200mで圧倒的な記録を打ち立てている世界最速のウサイン・ボルト。彼が着目したのは、走っている時の後ろにある足。「足が地面についたら、そのまま踏ん張らずに、すぐにその足をすぐに地面から離し前に出す」ことが大事だとか。そして、腕の使い方も大切。走る時は腕をただ振っていると思われがちだが、実は後ろに振り上げた腕の反動で、自分の体重を宙に浮かせて「体の重さを軽くしている」とのこと。

次に、ボウリングの球、野球のボール、ピンポン球の扱い方に例えて、上手なスタートや走り方について解説。まずは、ボウリングの球を転がすようにスタートの合図で、ゆっくりと体重を前に移動させるとのこと。その理由は、球を早く転がそうと勢いよく叩いたら手に大きな負担がかかることと同じように、地面を強く蹴ってスタートすると、そこでエネルギーが消費されてしまい、最後まで体力が持たなくなるという。スタートの時は足の筋力を使わず、体を前に倒したり腕を振ることで体重を移動させることがポイント。

その後、中間地点では野球のボールを使って説明。野球のボールも勢いよく叩くと、まだ手に比較的大きな負担がかかるため、イメージとしては、地面を蹴るというより“触る”ような感覚で走ると良いとか。

トップスピードになってからは、体もピンポン玉のように軽くなっているため、最後は地面を思い切り蹴って走ると速度が落ちずにラストスパートをかけることができる。習得するにはかなりの訓練が必要だが、これをイメージしながら走ることがコツ。武井は「速く走れる人がヤっていることをヤることが大事」と熱く語った。


今回は他に、岩を愛しすぎた主婦・尾川とも子(37)さんが、密かなブームになりつつある「フリークライミングの世界」の魅力について語った。

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