『吉田類の酒場放浪記』上石神井「いろは」で“死神”と“エロキャバ”を初体験

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酒場詩人・吉田類が、酒場という聖地へ酒を求め、肴を求めさまよう番組『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS、毎週月曜21:00)。11月16日の放送回では、東京・上石神井にある炭火居酒屋「いろは」を訪れた。

上石神井駅北口にある商店街の路地。大衆然とした風情に、思わず店の暖簾をくぐりたくなる。魚屋勤めの後に、金沢の老舗居酒屋で修行した店主が約20年前に始めたという「いろは」だ。釣り魚の刺身を中心とした本日のおすすめや炭火焼き鳥がメインの酒場だ。

常時40銘柄ほどの地酒の品揃えは、酒屋並みと言っても過言ではない。飲み比べに1杯ずつやっても軽く4升。一日で制覇するのは到底無理だろう。まずはハイボールで始めた吉田だが、やはり次には地酒を注文。にしん、さんま、しめさばの刺し盛合せに、常温の高清水 手造り(秋田)を合わせる。高知産のごまさばを使った自家製のしめさばを「色がすごい。この締め方、すごいじゃないですか」と賞賛。

この日の吉田は止まらない。店主が「ほとんど趣味」と語る豊富な品揃えの中から、未体験の地酒を次々に注文していく。死神 純米(島根)は、吉田が「面白い名前。やっぱり神話の国ですね」とコメントするように銘は怖いが「すんごい飲みやすいです」と思わず笑顔がこぼれる旨口の酒だ。

続いて、車坂 ひやおろし 純米(和歌山)。そして、これまた珍しいネーミング、ノンストップ・エロティック・キャバレー 純米(栃木)を喉に流し込んでいく。肴は、フグの塩漬けをぬかに漬けた北陸の珍味・能登フグヌカ、脂がトロトロの柔らかトン足炭火焼き、さらに常連客が持ち込んだ鮎の開きをサービスで出してもらう。

店内は常連客でにぎわい、療養中だという店主の父親も、この収録に合わせて駆けつけていた。店主の娘も顔を見せ、和気あいあいとして雰囲気で夜は更けていく。方々で乾杯し、話に花を咲かせた吉田は「同じ目線で酒を酌み交わすということがどれだけ気持ちいいか、ということを存分に味わわせてくれました」と満足した様子で、次なる酒場を求めて夜の街へ消えていった。

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