『吉田類の酒場放浪記』入谷の老舗「三富」で最高の“馬づくし”

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酒場詩人・吉田類が、酒場という聖地へ酒を求め、肴を求めさまよう番組『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS、毎週月曜21:00)。10月19日放送回では、東京・入谷にある馬肉料理店「三富」を訪れた。

入谷駅交差点のすぐ近くにある「三富」は、昭和5年に創業した老舗の大箱。馬刺しや桜鍋といった馬肉を使った料理が名物で、20年ほど前に先代が亡くなって以来、二代目が店を仕切っている。

刺身や居酒屋メニュー豊富だが、やはりここでは馬肉をいただきたい。馬刺しはもちろん、馬ソーセージや馬モツ煮込み、馬タン塩焼きなど、さまざまな馬肉料理が存分に楽しめる。

吉田はまず、日替わりで3種の地酒が530円で楽しめる、本日のお試しセットを注文。そして、始まりの一品はやはり馬刺し。一口味わい「馬刺しはあちこちありますが、これは国産ですね。信州に近いと思いますね。あっさりして、繊細な甘み。見た目も薔薇のよう」とコメント。この利き舌は大正解で、店主を驚かせた。

「乾杯忘れてましたね」とマッコリが入ったグラスで各席をまわっていたが、いつの間にか最初の3種は飲み干していた吉田。次は宮城のお酒・日高見の超辛口純米酒と水なす漬けを楽しむ。さらに、注文が入ってから作るという自家製温豆腐も登場。「お豆腐のコクがありながら、苦みもあって完璧。これは絶対に頼みますね」と大絶賛だ。

その後、こちらも宮城のお酒・浦霞の純米辛口をぬるかんで、馬タン塩焼をつまむ。最後のシメは桜なべ。店を出た吉田は、店名にかけて「富が僕の心の中に三倍くらい広がってます」と一言。「味が非常に洗練されている。食材、素材を非常にうまく活かしていますね」と、おおいに満足した様子だった。

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