コロチキ・ナダル「悲しい過去を笑いで跳ね返せた」『キングオブコント』8代目王者に決定

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コント芸の日本一を決定する『キングオブコント2015』の決勝が、11日にTBSにて行われ、コロコロチキチキペッパーズ(ナダル・西野創人)が優勝。生放送直後に取材に応じ、8代目王者の座に輝いた心境を語った。

2012年結成、ファイナリスト10組の中ではアキナに並び一番若手のふたり。エントリー総数2455組を勝ち抜いた西野は「びっくりしすぎて実感がない。なぜ僕たちがこの場にいるのか。ただ、コントをするのが楽しかったことしか覚えていない。松本人志さんに面白いと言っていただけたなんて信じられない」と放心状態でコメント。ナダルは「優勝が決まった瞬間は、お世話になったいろいろな方の顔が頭をよぎった。僕たちが一番面白いとは思っていない。他にも面白い方々がたくさんいるので、運があって獲れただけ。でも、これからは8代目王者という看板を背負ってネタをやっていきたい」と目に涙を浮かべながら語った。

また、コンビの武器のひとつである、ナダルの美声について話題が及ぶと、ナダルは「中学の時は先輩に呼び出されて、“音楽の時間に全力で歌うな”と言われたり、高校ではサッカー部の先輩に“ムカつく笑い方やめろ”と言われたりした。悲しい過去は多かったけど、笑いで跳ね返せたと思う。今となっては声に感謝している」と振り返った。

さらにナダルは、結成当初、わずか1週間で辞めたいと言っていたことも明かし「僕は全然活躍してなかったから、面白い西野の足を引っ張りたくなかった。けど、7つも下の西野が“そんな軽い気持ちで結成したわけじゃない。僕がナダルさんを売れさせる”と引き留めてくれた。とても嬉しかったし、辞めないで良かった。西野に感謝している」と瞳を潤ませた。それを受け、西野も「当時“『キングオブコント』の1回戦を突破できたらコンビを続けてくれ”とお願いし、無事突破できた。ナダルさんを引き留められたことと、初めて賞レースを勝ち抜けたことが、とても嬉しかった」と語り、絆の強さを伺わせた。

1000万円の使い道については、京都で唯一の村である南山城村出身のナダルが「故郷のいろいろな人にお世話になったので、村にあるホールでライブをし、お笑いで恩返しをしたい」と語った。

また、現在は関西での仕事が中心だというふたりだが、東京進出について聞かれると、ナダルが「もっと活躍できそう」と意欲的なコメントを。西野も「東京でやってみたい。ナダルさんは良い声の人だというイメージがあると思うけど、中身がヤバい人なので、バラエティ番組などでそういう一面を見せられたら」と目を輝かせていた。

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