あの美人テニス選手の派手なウェアに「規定」はあるの?

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今年で35回目を迎える「東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント」が、9月21日(月・祝)より、東京都の有明コロシアム及びテニスの森公園で開催される。

WTA(女子テニス協会)ツアー大会の一つで、日本最大の国際女子プロテニス大会「東レPPOテニス」。今回も世界のトップ選手たちが顔を揃えた。試合はもちろんだが、毎回、“美の競演”にも熱い視線が注がれる女子テニスだが、優勝候補の一角、C・ウォズニアッキ(デンマーク)、A・イバノビッチ(セルビア)は美人プレーヤーとしても有名だ。

そして、美人プレーヤーたちの魅力をさらに引き出す華やかなテニスのウェアは、どんなスポーツよりもカラフルでファッショナブルな印象がある。トッププロたちが契約するスポーツブランドからは、機能やデザインに趣向を凝らした、さまざまなウェアが発表される。特にグランドスラム大会ともなれば、スポーツブランドも競うように新しいモデルを投入。着用する選手のリクエスト、大会の雰囲気を反映させるなど、細部までこだわり抜いたデザイン。様々なタイプのウェアがあるが、「規定」などはあるのだろうか?

公益財団法人日本テニス協会が発行するテニスルールブックによれば、「プレーヤーは、清 潔でプレーにふさわしいと認められたテニスウェアを着用しなければならない」とあり、Tシャツやランニングシャツ、ジーンズなどテニスウェアと認められないものは着用できない。ただし、女子テニスは必ずスコートではければならないということはなく、過去にキュロット型、半ズボン型のウェアを着用した選手も。ほか、ロゴや広告表示にも大きさや付ける数に厳密な規定がある。

ちなみに、ウィンブルドンでは、どの選手も全身白のウェアを着用。これは、ウィンブルドンの大会規定によるもので、ルールブックにも「トーナメントによっては、開催要項に明記して服装の形や色を規制する場合がある」とあるからだ。この白いウェアは、テニスという競技の発祥に関係している。イギリスで始まったローンテニス(芝の上で行うテニス)は上流階級の社交の場であり、服に汗ジミが見えてしまうのは見苦しいと考えられていたため、最も汗が目立たない白い服がふさわしいとされた。この習慣が、今に受け継がれている。

そんな格式と伝統を感じさせるウェアがある一方で、全米オープン、そして東レPPOテニスを含むアジアシリーズでのハードコートに映えるカラフルで派手なウェアもまた、現代のアグレッシブなテニスの雰囲気をよく表現している。最近では、コートへと登場するときに着用するウォームアップウェアやコートに持ち込むバッグなどに凝る選手も多く、それぞれの個性を見比べることも、観戦の楽しみの一つだ。

シングルス予選1回戦と2回戦は、19日と20日に行われ、この2日間、コロシアム内は入場無料。本戦はいよいよ21日にスタート。26日(土)のシングルス準決勝、27日(日)のシングルス決勝はTBS系列で放送される(※26日は関東ローカル)。

(引用元:東レPPOテニス大会公式サイト「テニスの見方」連載コラムより)

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