『酒場放浪記』吉田類「泣けます」と再訪宣言、神田「あい津」は生ホッピーも楽しめる店

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酒場詩人・吉田類が、酒場という聖地へ酒を求め、肴を求めさまよう番組『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS、毎週月曜21:00)。9月7日放送回では、48年も続いている東京・神田にある老舗の名店、食事処「あい津」を訪れた。

引き戸を開けて中へ入ると、5人ほど座れるカウンターと2卓のテーブルが目に入る。こぢんまりとした内装ながら、ゆるりとくつろげる雰囲気が心地良い。85歳の大女将も元気で、「死ぬまで働こうと思って」と笑顔。今でも、週に2度ほど店を手伝っているという。

吉田は、まずは生ホッピー(450円)で乾杯。まずは、インド鮪の天刺し(800円)を堪能し、「さすが。すごい甘みがあります。脂っこくない。(鮪の)脳天なんか食べちゃったら、やっぱり……」と日本酒を所望。常連客にすすめられるまま、“金賞大吟醸チョコ”なるものを注文。これは、とっておきの日本酒をおちょこで提供、安価で楽しんでもらうという趣向。吉田は、新潟の「市島 吟の慶 大吟醸」を味わい、「適当な酸味があってピリッとくるんですが、そこは新潟のお酒。飲みやすいですね」とご満悦だ。

続いて、水茄子茗荷煮(400円)はごまダレと合わせて。鶏ガラの出汁に塩で味を整え、アクセントでニラを少々入れた人気メニュー、鳥豆腐(450円)に舌鼓。常連客と談笑する中、大女将の60年前の写真が出てきて、その美貌に吉田の顔もほころぶ。そしてシメには、さんまの棒すし(450円)。料理には手間暇を惜しまない店主の自信作だ。「このね、さんまの“銀の屏風”をいただきたいと思います」と粋な表現でリポートしつつ、一口食べた吉田は、その美味しさに「もうね、涙出る」と感激。

今宵も酒と肴をたっぷり味わい、大満足の様子で店を出た吉田。「お店の名前は“あい津”だけど、色んな県の要素が混じってます。でも、たったひとつの共通点は、人情ですね。いや~泣けます。それくらい、お客さんがいいんですね。また僕、ここへ来ようと思います」と、早速の再訪宣言が飛び出していた。

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