『世界陸上北京』男子マラソン、19歳の新星がまさかの優勝!

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22日、『世界陸上北京』が開幕。大会最初の種目となる男子マラソンで、19歳のゲブレスラシエ(エリトリア)が初優勝。2位はツェゲイ(エチオピア)、3位はムタイ(ウガンダ)。日本代表の藤原正和(Honda)は21位、前田和浩(九電工)は40位に終わった。

ゲブレスラシエは19歳。マラソン挑戦3回目での快挙となった。国家体育場(通称・鳥の巣)のゴールに向かう直前、目的地から離れていくような迂回路に戸惑う素振りを見せるなど、初々しさも見せた。

優勝タイムは2時間12分27秒。決して速い記録とは言えないが、この日は気温が25度を超えて湿度も高く、厳しいコンディション。世界記録保持者のキメット(ケニア)、12年ロンドン五輪金メダリストのキプロティッチ(ウガンダ)も先頭争いに絡めない中、思わぬ伏兵が優勝をさらった。エチオピアの国民的英雄で「皇帝」と呼ばれた、5000m、10000m、ハーフマラソン、マラソンの元世界記録保持者・ゲブレシラシエとはもちろん別人だが、19歳の新星の今後に期待がかかる。

16年リオ五輪代表選考を兼ねた今大会。代表内定の条件は日本人最上位で8位入賞だったが、藤原は21km地点、前田は15km地点で先頭集団から遅れ始め、そのまま挽回できなかった。

『世界陸上北京』は8月30日(日)まで開催され、TBS系列で独占放送。この大会で最も注目されている「人類史上最速」のボルト(ジャマイカ)が出場する男子100mの予選は22日20:15頃、準決勝は23日20:05頃、決勝は同日22:10頃に放送される。

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