『吉田類の酒場放浪記』京急鶴見のディープな飲み屋街で見つけた、65年続く焼鳥店

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酒場詩人・吉田類が、酒場という聖地へ酒を求め、肴を求めさまよう番組『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS、毎週月曜21:00)。8月3日(月)放送回では、神奈川県・京急鶴見の焼鳥店「源氏」を訪問した。

京急本線・京急鶴見駅を東側に出ると、かつて遊興地として栄えた名残をとどめる、見るからにディープな飲み屋街が現れる。その通り沿いにある「源氏」は、終戦直後の65年前に開店。当時は初代が鶴見駅前で始めたホルモン店だったが、現在は二代目が切り盛りするアットホームな焼鳥店だ。

現在の看板メニューは、焼鳥のほか、もつ焼きや牛もつ鍋。牛もつ鍋は、しめにうどん、ごはんでおじやにする客も多いという。奇をてらった料理というよりは、どこか懐かしい味わいが魅力の一品料理がこの店の自慢だ。吉田は、まずは生ビールを片手に二代目のおすすめのもつ焼きを堪能。続いて、生酒ならではの力強さを持つ、高知の「酔鯨 吟麗 純米吟醸」を、常連客に分けてもらった「メンタイ玉子」を肴に飲み始める。ここで吉田は「日本酒に合うんじゃないか」と、ひな鳥の焼き鳥を注文。「ネギマタレ」「オロシのせ」「メンタイ」の3つの味を楽しんだ。

さらに吉田は、北海道・小樽の地酒「にごり酒 親玉」を注いでもらい、そのふくよかな味わいにご満悦。シメには、すりおろした山芋に溶き卵とめんつゆで味をつけ、鉄板に流し込んで焼いた「山イモステーキ」を味わい、気に入った様子で「大人の駄菓子屋、もんじゃ焼きのよう。このトロトロ感が、ふくよかさ、含み深さを乗っけている。遊び心が旺盛ということでしょうね」と語った。

二代目や常連客と言葉を交わし、酒を嗜みながら、かけがえのない一時を過ごした吉田。「親戚のおばちゃんが作ってくれた、妙に食べやすい、ぬるっと入るような味のものばかりでした」と、今回も大いに満喫した様子だった。

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