高梨臨「とても意味のあること」松嶋菜々子主演ドラマで従軍看護婦目指す女学生に

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女優の高梨臨が、TBSテレビ60周年特別企画として8月に放送される松嶋菜々子主演の2夜連続スペシャルドラマに出演することがわかった。

本作では、第二次世界大戦中、自らの信念で戦地に赴き「従軍看護婦」として働く中、人生を翻弄されながらも博愛の精神や家族への愛を貫いた女性の生きざまが、満州事変から第二次世界大戦、朝鮮戦争の時代にわたって描かれる。松嶋が演じるのは、戦時召集状、いわゆる「赤紙」を受け取り、従軍看護婦になることを決意し、女性の自立と国のために身を捧げる天野希代(あまの・きよ)。希代は満州での従軍で日本軍のやり方に矛盾を覚える中、博愛精神を持つ満州開拓団の男性と恋に落ちて結婚。長男が生まれるも、戦争の激化と共に夫と死別、子どもとも生き別れになってしまう。

高梨が演じるのは、希代に憧れ、従軍看護婦を目指す女学生・馬渕ハル(まぶち・はる)役。高梨は「TBSテレビ60周年特別記念のスペシャルドラマ、そして終戦70年のドラマに参加することを嬉しく思い、とても意味のあることだと感じています。脚本を読み、時代背景を知っていく中でとても胸が苦しくなりましたが、その中でも希望を捨てない真っ直ぐな強い意志を感じました。従軍看護婦という役をいただいたことを誇りに思います。毎日いろいろなことを感じ、刺激を受けながら撮影させていただいています。皆さんに良い作品が届けられるよう、最後まで精一杯取り組みたいと思います」と意気込みを寄せる。

また、母子家庭に育つ希代を常に優しい目で見守り、決して差別をしないことや、人の命の大切さを身を持って教える祖父・天野大祐(あまの・だいすけ)役には山崎努が決定。さらに、希代と共に看護婦として従軍し、終戦後も希代と共に行動する村本多美(むらもと・たみ)役に柴本幸、希代が赤十字の看護学校に学生として入学した頃からの看護婦長で、満州でも共に看護に励む高木志津(たかぎ・しづ)役に中島ひろ子、希代を常に見守る母親、天野絹江(あまの・きぬえ)役に浅茅陽子が決定している。そのほか、希代が配属される病院の部隊長で帝国軍人・蔵原基介(くらはら・きすけ)役に橋本さとし、希代が満州開拓団の男性と結婚した後の義兄となる中川光(なかがわ・ひかる)役に赤井英和、希代が結婚する男性の実姉・中川香織(なかがわ・かおり)役に渡辺真起子といった実力派俳優が脇を固める。

国内でクランクインした本作は、現在中国で1ヶ月にわたる長期ロケを敢行しているという。

※山崎努…崎の正しい表記は「山」へんに「竒」です

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