韓国・セウォル号沈没事故、真相究明を求める遺族の取り組みに迫る

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2014年4月に韓国で起きた、旅客船セウォル号沈没事故から1年以上が過ぎた。6月21日(日)25時30分より放送される『報道の魂』(TBS系列)では、「亡き子どもたちが残したもの~セウォル号事故・遺族たちの闘い~」をテーマに、ある日突然わが子を失った遺族たちの1年を追う。

セウォル号の乗客476人のうち、死者・行方不明者数は実に304人に上る。犠牲者のほとんどは、修学旅行中の高校生。当時高校2年生だった息子のスヒョンくんを亡くしたパク・ジョンデさんは、この1年、事故の真相究明を求めてきた。その中で、自ら証拠を集めるため、仕事を辞めて生存者への聞き取りに奔走。さらに、救助時に撮影されたビデオを取り寄せて調査を行ってきた。沈み行く船の中で撮影された、事故直後の映像に映る息子の姿が、ジョンデさんを強く突き動かしているという。しかし、調べれば調べるほど疑問が浮かび上がったとも語る。

一方、遺族の中には新しい繋がりが生まれた人々もいる。息子のチャンヒョンくんを亡くしたイ・ナムソクさんは、今年4月、10年前に起きたJR福知山線脱線事故の遺族に会うため来日。沈没事故の調査がなかなか進まない中、事故調査の進め方や、今後いかに風化を防ぐのかなどを話し合ったという。遺族同士だからこそ生まれる、言葉を越えた心の交流に迫る。

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