里見浩太朗、『水戸黄門SP』に「時代劇復活の起爆剤になれば」と期待

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6月29日(月)21時より2時間にわたって放送される月曜ゴールデン特別企画『水戸黄門スペシャル』(TBS系列)の会見が、3日に同局で行われ、主演の里見浩太朗が作品に込めた思いを語った。

4年ぶりに光圀を演じた里見は「『水戸黄門』はもうないものだと思っていたので、嬉しく思いました。故郷に戻って良かったなという思いで撮影を終えることができました」と感無量の様子。

2002年、65歳の時に五代目光圀を演じ始めた里見は、月形龍之介や東野英治郎らが演じた先代の光圀を見て学んでは、自身の黄門像を作っていったという。「65歳だったら老人の味わいが出ても良いはずなのに、おふたりが持っていた味わいが出なくて悩みました。現場でも“ちょっと若いよ”“それは助さんだよ”と言われるので、歩き方や話し方などを研究しましたが、放送を見るとやっぱり若い里見浩太朗が出てしまうんですね」と、悩みを明かした。

また「今回の台本を読んだ時、自分の声は全然聞こえてこないのに、月形先生や東野先生の声でせりふが聞こえてきたんです。こんなに僕は自分の黄門に自信が持てないのか、と思いましたが、撮影初日に現場入りすると、年寄りの光圀の味わいが出ていて少し安心しました。光圀が持つ、越後のちりめん問屋のご隠居の匂いは難しいものだと改めて思いました」と、光圀を演じる難しさを語った。

今回の見どころについては「『水戸黄門』では、日本人が忘れてならない情の世界を描いてきました。夫婦愛、親子愛、兄妹愛、道徳などを今の若い人たちに思い浮かべてもらうための台本です。今回もそういった流れは変えていませんが、親子ゲンカや涙も描き、光圀の厳しい父親という一面も出しています。自信を持ってお送りできます」とコメント。さらに「時代劇の放送が少なくなっていますが、水戸黄門の放送が、時代劇を復活させる起爆材になってくれれば」と時代劇ブームの再燃に期待を寄せた。

最後に、光圀の“後継者問題”について聞かれると「まだまだ元気なので僕がやりたいのですが(笑)、中村梅雀くんは、NKKで若い時の光圀を演じていたので面白いかもしれない。橋爪功さんにも“次は橋爪さんが黄門かな?”というお話をしたことがありますね。先代の黄門が老人の味わいを持っていたので、そういうものがある方が良いです。あと、2枚目は苦労すると思うので、そうじゃない方が良い(笑)」と冗談めかして語っていた。

2011年にシリーズ最終回を迎えてから4年ぶりの放送となる今作には、五代目水戸黄門に里見、佐々木助三郎役に原田龍二、渥美格之進役に合田雅吏とおなじみの面々が勢揃い。また、八兵衛役に林家三平、風車の弥七役に内藤剛志、柘植の飛猿役に野村将希と懐かしい顔ぶれが脇を固めるほか、永井大、高橋光臣、平山あや、小芝風花、大場久美子、田村亮、植草克秀、田中健、秋野太作、六平直政、津川雅彦といった豪華なゲストがドラマに華を添える。

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