有村架純インタビュー 主演映画『ビリギャル』への思い

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有村架純さんが主演する映画『ビリギャル』が5月1日(金)に公開される。本作は、累計発行部数90万部突破の、実話をもとにしたベストセラー小説「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴著/株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊)を原作に映画化。名古屋の塾を舞台に、有村さん演じる金髪&ミニスカート、素行不良で成績も学年ビリの女子高生・工藤さやかが、伊藤淳史さん演じる塾教師・坪田信貴と共に慶應義塾大学合格を目指す姿と、家族の愛情や周囲の支えが描かれた青春ストーリーだ。また、さやかを応援する母親役に吉田羊さん、さやかと対立する父親役に田中哲司さん、高校の担任役に安田顕さん、さやかに思いを寄せる塾生徒・森玲司役に野村周平さんら豪華キャストが脇を固める。

今回は、繊細な役どころを見事に演じきった有村さんにインタビュー。ご自身の高校時代や女優としての思いを重ねながら主人公・さやかの魅力や作品の見どころなどについて、語っていただいた。

――台本を読んでどんな感想を持ちましたか?

実は台本を読んだ時点では、こんなに皆さんに寄り添えるような映画になるとは思っていませんでした。もちろんサクセスストーリーでもありますが、伝えたいことはそこではなくて、家族や友達、先生といった人と人との繋がりで広がっていくお話だと思いました。この作品と出会ったことで、一層「人は頑張ることによって周りの人の心が動かせる」ということを感じました。

――有村さん自身も、この映画によって心を動かされましたか?

はい。タイトなスケジュールで体力的にきつい時もありましたが、私が演じたさやかは「何でも楽しんでやろう」という姿勢。さやかのポジティブさに“こんなに背中を押されるとは”と思うほど、元気づけられました。坪田先生とも「楽しいから話す」というスタンスで接しているので、何事も楽しむのが一番だと思うことができました。

――さやかさんご本人とお会いしていかがでしたか?

昨秋、私が舞台に出演していた時に、土井裕泰監督が、坪田先生とさやかさん、さやかさんの妹さんを連れて見に来てくださり、その時にご挨拶させていただきました。お会いするまでは、“ギャル”っぽい面影のある女性なのかなと思っていましたが、そんな雰囲気は無くて。とても柔らかく人当たりも良い方だったので、思わず「本当にギャルだったんですか?」と聞きそうになりました(笑)。原作を読んだ時から“純粋な方”と感じていたので、根本の部分がより前面に出ていて魅力的に見えるのだと思いました。

――さやかさんとは、どんなお話をされたのですか?

家族との関係を中心に、詳細を話してくださいました。さやかさんは、お父さんが自分に目を向けてくれないことが嫌だったのではなく、お母さんや弟さんに対しての態度が嫌いだったということも明かしてくださいました。それを聞いたとき、さやかさんはいつでも人のことを考えて行動できる方なのだなと思いました。家族や友達思いなのはとても素敵なことなので、私も、自分のことより人のために頑張るという気持ちで演じていました。

――さやかさんは撮影現場にも訪れていたそうですね?

方言指導という立場で毎日来てくださいました。でも、方言指導だけにとどまらず、スタッフの一員のように機材を運んでくださったり、私の代わりにスタンドインしてくださったりと、大きな力を貸してくださいました。本当に感謝しています。

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