今夏放送の『水戸黄門』新作、里見浩太朗らが意気込みを語る

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今夏TBSにて放送される『水戸黄門スペシャル』(仮)に出演する里見浩太朗、原田龍二、合田雅吏が、作品への意気込みや久々に再会した感想などを語った。

2011年にシリーズ最終回を迎えてから4年ぶりの放送となる今作には、五代目水戸黄門に里見、佐々木助三郎役に原田、渥美格之進役に合田とおなじみの面々が勢揃い。物語は、徳川綱吉(植草克秀)の次期将軍の座を巡る争いに巻き込まれた光圀が、将軍候補である徳川綱豊(永井大)を連れ、助さん、格さん、八兵衛(林家三平)と共に旅立つ場面から幕を開ける。世間知らずで将軍の跡目に関心がない綱豊だが、光圀と旅をし人々の暮らしぶりを実際に見聞きする中で、次第に広い視野を持つように成長。また、光圀と実子・松平頼常(高橋光臣)の葛藤もテーマのひとつで、これまで見られなかった苦悩や怒りを露わにする光圀も描かれる。

久々に光圀を演じる里見は「もう一度作品をお届けすることができ、とても嬉しいです。視聴者も自分も納得できる光圀を演じられたら」と力強くコメント。原田は「助さんを再び演じることができ嬉しく思います。再び撮影があると聞き、助さんを卒業する時に感じた寂しさが一気に吹き飛んでしまいました」と喜びを表現。合田は「『水戸黄門』が復活するという報道の後、想像以上の反響がありました。“良かったね”“楽しみにしています”という声を聞くにつれ、期待を裏切らないよう、期待以上の作品にしなければという緊張感が出てきて身の引き締まる思いです」と意気込みを語っている。

4月6日から東映京都撮影所で始まった撮影は、24日にクランクアップの予定。里見は「久々に撮影所に入ると、スタッフが嬉しそうに迎えてくれました。いきいきと喜んで仕事をしてくれている姿を見てこちらも嬉しく思いました」と現場の様子を語る。また、光圀を初めて演じた65歳の時を振り返り「以前光圀を演じていた東野英治郎さんや西村晃さんのような老練な年寄りの味がなかなか出せず、本当に苦労しました。どうしても僕は若く見えてしまうんです。今回、78歳という年齢で光圀を演じましたが、やっと自分が納得できる老人らしい姿に見えたのでほっとしました」と心境を明かした。

そんな中、原田は「里見さんは、自分にとって時代劇の師匠。師匠にまた会える、里見さんの演技をまた間近で見ることができるという期待を持って撮影所に入りました。時代劇は日本人の心を描く、日本人にしか作ることのできない文化です。自分も、視聴者の皆さん以上に放送を楽しみにしています」とアピール。『水戸黄門』以前は時代劇にほとんど出演したことがなかったという合田は「作品を作っている間はずっと勉強の毎日でした。7年間格さんを演じて身に付いたこともありますが、もっともっとできるようになりたいという気持ちもありました。久々に格さんの扮装をして、里見さん、原田さんと対面しましたが、時間の隔たりを感じませんでした。それほど愛着のある役です。ぜひ、ご家族揃ってご覧いただきたいと思います」と熱く語った。

今作には、永井、植草、高橋、林家のほか、平山あや、小芝風花、田村亮、田中健、秋野太作、六平直政、津川雅彦といった豪華な俳優陣が出演。脚本に尾西兼一、監督に吉川一義と、『水戸黄門』を手がけるのは初だという制作陣も参加する。

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