4月26日（日）より初回2時間SPで放送される新ドラマ『TBSテレビ60周年特別企画 日曜劇場 天皇の料理番』（TBS系列、毎週日曜21:00）の制作発表が20日に東京・学士会館で行われ、主演の佐藤健をはじめ、黒木華、鈴木亮平、郷ひろみらが出席した。

同ドラマは、直木賞作家・杉森久英が、大正・昭和時代の宮内省厨司長を務めた秋山徳蔵の生涯を描いた同名小説が原作。徳蔵をモデルにした片田舎のやっかい者・篤蔵（佐藤）が、ひょんなことから食べたカツレツがきっかけで西洋料理のシェフになるという途方もない夢を持ち、ついには天皇の料理番を務め上げるまでに成長する姿がフィクションを織り交ぜながら描かれる。

今回は、実生活では全くしないという料理に挑戦している佐藤は「包丁を持つのも初めて。僕は刀しか触ったことがないので（笑）。昨年の8月から料理教室に通って基本から教えていただき練習をしました。キャベツの千切りは普通の人より上手になったと思います」と自信を見せた。

また、劇中では披露しているフランス語については「一番撮影がきつい時期に勉強を始めたので本当に大変でした。翌日に撮影で言うせりふをテープで繰り返し聞きながら、一夜漬けのような感じで乗り切りました」と苦労を明かした。篤蔵の修業先であるフランスに駐在する日本大使・粟野慎一郎を演じる郷も「撮影に入る前の1ヶ月は毎日フランス語を毎日聞いていました。朝起きた瞬間から寝る前まで、移動の時もずっとです。聞きすぎて、双子の息子が“アロー？”と言っているんじゃないかと思うほどになりました（笑）」とコメント。佐藤は「お互いフランス語のせりふが多く、現場ではいっぱいいっぱいになって談笑ができませんでした。でも、今はフランス語で会話できるかも。相づちならですが（笑）」と冗談めかして語った。

さらに、篤蔵の兄・周太郎を演じる鈴木は、役作りのため半年で20kg減量したことに触れ「減量のおかげで集中力も切れ、思考もネガティブになってしまい、芝居もうまくいかない時があったのですが、プロデューサーに“表現としての愛ではなく、本当に篤蔵を愛してほしいんだ”と言われてハッとしたんです。それ以来、毎日健のことを考えるようにしました。風呂に入る時も寝る前も“健は可愛いなあ”と思っていました（笑）」と、“兄弟愛”をアピール。篤蔵の妻となる高浜俊子を演じる黒木も「私も同じ。毎日佐藤さんの日めくりカレンダーを見ながら“今日はどの撮影をしているのかな”と考えるようにしていました」と佐藤演じる篤蔵への“愛”を語っていた。