日本初のキャスターが伝えるニュース番組『JNNニュースコープ』（TBS系列）で、1984年10月から1988年10月までキャスターを務めた田畑光永と吉川美代子のコンビが、4月5日（日）19時より3時間にわたって放送される『テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース　今夜一挙公開』（TBS系列）で、約27年ぶりに一夜限りの復活を果たすことがわかった。

よど号ハイジャック事件、あさま山荘事件、ホテルニュージャパン火災、湾岸戦争、ペルー日本大使公邸人質事件、イラク戦争、北朝鮮・日本人拉致事件、東日本大震災、「イスラム国」日本人人質事件など、TBS・JNNでは、60年にわたり、重大ニュースが発生するたびに放送を予定していた番組を休止して“緊急報道特別番組”を編成してきた。新聞では紙面の面積でニュースの大きさを測るが、テレビでは“緊急報道特番”の長さでニュースの重大性を測っている。番組では、この緊急報道特番の放送時間の長さによって100の重大ニュースを選定。その時間の集計結果を発表しながら、時を経たからこそ表に出せる初公開映像や新証言、歴史の闇の中に埋もれていた極秘資料から浮かびあがった新事実が明らかになる。

また、今では当たり前となっている「キャスターがニュースを伝える」というスタイルを初めて作ったのが『JNNニュースコープ』で、吉川は同番組初の女性キャスターだった。今回、田畑と吉川は「キャスターOB」として番組に出演、『JNNニュースコープ』時代に伝えたニュースやエピソードを告白。スタジオでは、総合司会の恵俊彰がふたりを「報道界のレジェンド」と紹介する。久々のコンビ復活について、田畑は「吉川さんと一緒にテレビ出演するのは本当に久しぶり。ただ、吉川さんの声もちっとも変わらないし、そんなに違和感はなかった」とコメント。吉川は「田畑さんは『ニュースコープ』当時50代。未だに滑舌、声のつや、全く変わっていないので驚いた」と感想を述べる。

そして、谷上栄一プロデューサーは「TBSテレビの報道60年を考えると『JNNニュースコープ』の存在は大きい。その全盛期を支えたおふたりに出演頂き、重大ニュースの舞台裏を語ってもらいたいと企画しました。今の民放ニュースの原点ともいえる『ニュースコープ』を知ることで、伝えることの大切さを考えていきたいと思います」と意気込みを語っている。