さだまさし、佐藤健主演の新ドラマ『天皇の料理番』で17年ぶりに連ドラ主題歌を書き下ろし

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佐藤健主演で4月26日(日)にスタートする新ドラマ『天皇の料理番』(TBS系列、毎週日曜21:00)の主題歌が、さだまさしが書き下ろした新曲「夢見る人」に決定した。さだが連ドラの主題歌を書き下ろすのは98年以来、17年ぶりとなる。

同ドラマは、直木賞作家・杉森久英が、大正・昭和時代の宮内省厨司長を務めた秋山徳蔵の生涯を描いた同名小説が原作。徳蔵をモデルにした、何をやっても長続きしなかった片田舎のやっかい者・秋山篤蔵(佐藤)が、ひょんなことから食べたカツレツがきっかけで、西洋料理のシェフになるという途方もない夢を持ち、ついには天皇の料理番を務め上げるまでに成長する姿が細部にフィクションを織り交ぜながら描かれる。共演には、黒木華、桐谷健太、高岡早紀、美保純、杉本哲太、鈴木亮平、伊藤英明、武田鉄矢、小林薫といった豪華キャストが決定している。

さだにオファーが来たのは2014年9月。もともと知っていたという物語と石丸彰彦プロデューサーの熱意に心を揺さぶられ主題歌制作を快諾したさだは「新しい楽曲を依頼された時、常に悩むことは“聞いたこともない新しい自分を表現する”べきか“今までの自分らしさを深く掘りさげる”べきか、なのです。この主題歌の制作を指名していただいた時、やはりその狭間で揺れましたが、石丸プロデューサーの“主人公を支えた女性”の視線で歌えないかという一言で迷いは消えました」とその時の心境を語る。

「夢見る人」は、「夢」と引き換えに失ってはいけない、人としての誇りが歌詞に込められており、バイオリンを中心としたオーケストラの響く壮大なバラード。レコーディングは、2014年より行われていたツアーとその追加公演の合間を縫い、2014年12月から2015年2月にかけて行われた。打ち込みによるオーケストラは使用しないと決めており、今回もオーケストラの生音と迫力にこだわったというさだは「僕らは常に自分の現実と自分の夢との狭間で悩み、迷います。しかし大好きな誰かを支えようとする時、その迷いは消えます。“その人の夢を支えたい”という一点に心が定まるからです。『夢見る人』はそんな風に“人を支え続ける”人への応援歌です。愛すればこそ、その人の夢を叶えたいというのは、本当に深く純粋な“愛”だと思います。誰かのために頑張る人へ、そしてその人に応えるために懸命に夢を走る人へ捧げたいと思います」と、おおらかで伸びやかに仕上がった曲に対する思いを語る。

石丸プロデューサーは「ドラマは、明治からの昭和の激動期、料理に夢を見た主人公と、彼を支え続けた人間の、究極の愛の物語です。“時代を超えるノスタルジーと人の温かさを描けるのはさださんしかいない”と考え、主題歌の制作をお願いしました。くじけそうになる主人公の心を支える、人のあたたかさ、包み込むような愛情と時代感を、楽曲で表現してほしいとリクエストしました。愛と夢、そして時代を感じさせてくれる素晴らしい主題歌に仕上げて頂き、感謝しています」と「夢見る人」を絶賛している。

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