山下智久「手探りだがチャレンジできる役」野島伸司脚本の新ドラマ『アルジャーノンに花束を』で主演決定

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俳優の山下智久が、ダニエル・キイス著のベストセラー小説を映像化した4月期の新ドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系列、毎週金曜22:00)で主演を務めることがわかった。

同ドラマは、日本での累計発行部数320万部を誇り、1960年ヒューゴー賞中篇小説部門を、1966年ネビュラ賞長篇小説部門を受賞したダニエル・キイスの同名小説が原作。幼児並の知恵しかなかった青年の、超知能を手に入れたことによる喜びと孤独を通して人間の心の真実が描かれており、これまでに3度の映画化、舞台化、そして国内でのテレビドラマ化がされている不朽のベストセラーだ。脚本を手がけるのは、「高校教師」、「未成年」、「聖者の行進」、そして昨年放送された「明日、ママがいない」などで挑戦的なテーマを扱いながらも一貫して人間愛を軸にした物語を描き続け、数々のヒットドラマを生み出してきた作家・野島伸司。舞台を半世紀前のアメリカから現代の日本を舞台に置き換えるほか、半世紀以上の歳月が流れても世界中に深い感動を与え続ける名作に現代的な解釈などを付け足すなどして、瑞々しいヒューマニズム作品に新たな命を吹き込む。

そして、数々のヒットドラマで主演を務めてきた山下が演じるのは、原作の主人公、チャーリイ・ゴードンをモデルとした、知能が幼児並の精神遅滞者・白鳥咲人(しらとりさくと)、28歳。手術により天才的な知能を手に入れたことから、愛と憎しみ、喜びと孤独という人間の心の真実に迫るという難役だ。韓哲プロデューサーは「子どもの部分と大人の部分を往来するというとても難しい役ですが、山下さんはキャリアや存在感だけではなく、幼さに通じる繊細な部分や実年齢の大人の部分も持ち合わせていらっしゃるので、自身を投影しながら演じていただけるのでは、と期待してオファー差し上げました」と、山下起用の理由をコメント。野島も「役者として一人二役を演じ、しかも現実味にはひとりでありふたりである、尚且つその繊細に変わりゆく姿すら演じるという最高難度の芝居が要求される役。山下くんなら越えてくれると信じています。視聴者の皆さまも、物語の主人公の苦悩と共に彼の役者としての葛藤と成長を見守ってあげて下さい」と期待を寄せる。それを受け、山下は「とても難しく、まだ手探りな状態です。初めての経験が多い役柄なのでいろいろ勉強させてもらっていますが、まだまだ見えない部分がたくさんあるので、なるべくなくしていきたいです。自分としてもチャレンジができる役柄なので、最後まで気を抜かずに1個1個自分のものにできるように頑張っていきたい。冬の撮影なので寒いですが、みんなで力を高めていき、良い作品を作れるように頑張れれば」と意気込む。

また、韓プロデューサーは「この強い作品と野島さんが組み合わさった時に、どのような“野島版・アルジャーノンに花束を”ができるのか? 往年のドラマファンの方はもちろん、原作を知らない若い世代の方たちにもとっても、興味深く見ていただけるすごい組み合わせだと考えています。原作との違いを楽しんでいただけるのはもちろん、原作のテーマを踏襲しつつも、キーとなる“友情”はドラマならではの見どころのひとつになっていると思います」と、野島は「小説には時々発明と言える作品が生まれる事があります。『アルジャーノンに花束を』も、紛れもなくそのひとつと言えるでしょう。原作ファンはもとより、新しく知るであろう方々も満足できるような作品作りを目指して行きたいです」と、それぞれ見どころを語っている。

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