自動改札機の開発秘話が明らかに!戦後の日本を支えた「ものづくり」の歴史と未来を紐解く『ものづくり日本の奇跡』

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2015年、戦後70年を迎える日本。TBSでは、戦後から今日に至るまで日本人が取り組んできた“ものづくり”の歴史を振り返るTBSテレビ60周年特別企画『ものづくり日本の奇跡』を、3月23日(月)から3月26日(木)それぞれ22時54分から、3月28日(土)21時からの5夜にわたって放送する。

資源が少ない日本で戦後の復興を支えてきたのは、先人たちの“ものづくり”に対する夢や希望だった。番組では、日本人が培ってきた“日本だけの価値”に着目し、「自動車」、「ファッション技術」、「WASHOKU」、「暮らし」といった4つのテーマを、23日から26日にかけて1夜ずつ紐解く。第5夜となる28日は、「日本人の真価とは」をテーマに、激動の戦後70年を「焼け野原の時代」、「東京五輪に向けての時代」、「公害やオイルショックが問題となった時代」、「バブル崩壊と失われた20年」という4つの時代に分けて歴史ドキュメントと再現ドラマで辿り、日本の“ものづくり”の本質に肉薄。同時に、人口減少の一途を辿る地球のために欠かせないとされている日本の“ものづくり”を、あらゆる角度から見つめ直し、2時間18分にわたってこれからの日本を考えていく。

番組の進行を務めるのは、安住紳一郎アナウンサーと日本を代表する実力派女優(近日発表予定)。安住アナは「普段使っているテレビや自動車のパーツひとつひとつにも、戦後の日本人の夢や思いが詰まっているのだと思うと愛着が沸いてくる……そんな気持ちになれる番組です。“日本人の心って何だろう”ということを、皆さんと共に考えていきたいです」とコメント。同局の石原俊爾社長も「日本人が取り組んだ“ものづくり”の歴史を振り返ることで、新たな歴史を刻む“日本の未来”が見えてくることを祈りたい」と番組に大きな期待を寄せている。

「自動車」の回では、純国産の乗用車がロンドンから東京という5万kmもの悪路を横断した話を、秘蔵・発掘映像を交えながら展開するほか、F1エンジンの開発者が「塾帰りの子どもを迎えに行って自転車ごと積んで帰りたい」という主婦のため、64馬力の軽自動車を開発するまでの秘話、さまざまな国、地域、環境でも耐えうる壊れない車を、過酷な耐久テストや改良を重ねて作り上げる「下請け」の技術力などを紹介。これらの話から、和やチームワークを重んじ、「みんなで夢を実現する力」で“ものづくり”を行う日本の自動車産業の底力に迫る。戸田郁夫プロデューサーは「番組では、トヨタ、ホンダなど日本を代表するさまざまな自動車メーカーを取り上げますが、これは民放ではなかなかないこと。そんな各メーカーが、それぞれ異なる面で世界一という記録を持っている理由を解説します」と語る。

また、「ファッション技術」の回では、中東の民族衣装に使われている日本の繊維技術、独特の感性と技術でアメリカ生まれのそれを超えた日本製ジーンズ、飛行機や自動車の素材に使われている超軽量の炭素繊維などを通し、日本の「オリジナルを超える力」を掘り下げる。「WASHOKU」の回では、世界中で高い評価を得ている和食文化をフィーチャーし、フランスでブームとなっている「ベントウ」や、おいしさを保ちながらも食品を腐らせないという日本の最先端冷蔵保存技術、和食の要である基本味のひとつ「うまみ」などを取り上げ、和食が世界に認められた一因である日本人の「自然の力を活かす技」を紹介。そして「暮らし」の回では、日本人が得意とする「小型化」に焦点を当て、1964年に自動改札機の開発に着手したベンチャー企業の開発秘話を通し、日本独自の「縮みの文化」に迫る。日本人が小型化や精密化にこだわる理由や、日本の精密機器が世界中を虜にした秘密とは?

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